MMD研究所がスマートフォンで利用できる楽天EdyやiD、モバイルSuicaなどのタッチ(非接触)決済サービスの利用動向を2020年6月に調査して結果を発表した。
調査結果によると「現在利用している」は12.7%に留まり、内容を知らないおよび全く知らないと答えた人が5割を超える結果となったようだ。
非接触決済が使われない理由は対応店舗の少なさ?
「2020年7月スマートフォン決済(非接触)利用動向調査」は、2020年6月26日〜29日に18歳〜69歳の男女45,000人を対象に実施された。
スマートフォンの非接触決済(タッチ式決済)を知っていますか?との質問に対して“利用経験”に分類される「現在利用している」および「利用したことはあるが、現在は利用していない」の回答が20.8%に留まった。
最も利用しているスマートフォンの非接触決済サービスでは26.2%で「楽天Edy」がトップ。2位は21.2%の「iD」、3位は18.3%の「モバイルSuica」、4位は12.2%の「QUICPay」が続いてる。5位以下は10%未満となった。利用を検討しているサービスにおいても「楽天Edy」がトップになり、「モバイルSuica」が2位、「iD」が3位となっている。
同時期に実施されたQRコード決済の調査と比べると、非接触決済の“利用経験”は半分以下、“現在利用”は約1/3になるなど大きな開きが出ている。
決済時にアプリを起動してQRコードを見せたり、スマートフォンのカメラでスキャンする必要があるQRコード決済に対して、スマートフォンをかざすだけでタッチ決済は利便性に優れるが、対応レジの導入費用が高額でレジのサイズも大きい。資金が豊富で店舗面積の大きいコンビニやチェーン店などでは導入できるが、個人経営など中小規模で導入している店舗が少ないことが利用率の差に現れたと思われる。
継続的なポイント還元も理由の1つだろう。
コメントを残す