広告ブロッカーをブロックし返す機能に注力すると同時に、広告を非表示にできる有料プラン「YouTube Premium」への加入を促しているYouTubeが一部地域で提供している安価な有料プランを廃止にすることが明らかになりました。
YouTube Premiumは、バックグラウンド再生やオフライン再生、YouTube Musicなど、多くの機能をセットにしていることから、広告非表示のみ利用できる安価なプランを求める声は強くありましたが、YouTubeはユーザーの要望には耳を貸すことなく廃止を決めたようです。
Braveでも広告ブロック返しが確認される
YouTubeが廃止するプランは、広告の非表示とバックグラウンド再生に機能を絞ることで4割も安価な6.99ユーロに設定された「YouTube Premium Lite」です。
The Vergeによると、YouTubeは契約者に対して2023年10月25日をもって提供終了を知らせる案内を送っているとのこと。同プランは2021年に欧州のわずかな国で(ベルギー、デンマーク、フィンランド、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、スウェーデン)試験提供されたものの、拡大することなく終了します。
今後、同プランの利用者は広告つきでYouTubeを視聴するか、より高額なYouTube Premiumを契約するか選ぶことになりますが、YouTube Premiumの利用者からは「一度、広告を非表示にするとプランを解約できない」との声がよく聞かれるため、少なくないユーザーがより多くのお金を払ってプランを契約するでしょう。
なお、Lite契約者には1ヶ月の無料トライアルが提供されるそうです。
納得できないユーザーは広告ブロッカーを導入するかもしれません。
しかし、冒頭で書いたとおりYouTubeは広告ブロックをブロックし返す機能の提供に本格的に取り組んでいます。一部のユーザーや環境で試験適用されている広告ブロック返しは、徐々に提供が拡大しており数ヶ月前から日本でも動作が確認され、直近ではユーザー数の多いBraveでも動作し始めたことが報告されています。
UPDATE:2023/09/27 12:459to5Googleによると、YouTubeはYouTube Premium Liteについて、今後も多様なバージョンを引き続き検討していくと回答し、新しいバージョンはタイで提供され、フィードバックを受けて拡大する可能性があるとのこと