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YouTube、試験中の広告ブロック返し強化。スリーストライク制度を導入

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Yusuke Sakakura公開日:2023/06/29 13:35
YouTube、試験中の広告ブロック返し強化。スリーストライク制度を導入

今年5月、YouTubeが広告ブロッカーに対するテストを開始しました。

テスト対象になった広告ブロッカーユーザーがYouTubeにアクセスすると、「YouTubeで広告ブロッカーは許可されていません」とのポップアップが表示され、広告を許可するか、有料サービスのYouTube Premiumeへの加入を促すメッセージが表示されていました。

ポップアップを閉じるだけで動画を視聴できたようですが、直近のアップデートでは、ポップアップが3回表示されると動画を視聴できなくなるスリーストライク制度が導入され、その後は広告を許可するか、YouTube Premiumへの加入が必要になるなど、対策が強化されたようです。

広告ブロックを導入する理由は広告の質にあり?

Redditでの報告によると、最新版の広告ブロッカー対策では、ポップアップ内に1,2,3と番号が付与された3つの白いボックスが表示され、ポップアップが3回表示されると動画を再生できなくなるようです。

また、スリーストライク後に動画を視聴するには、広告ブロックの許可リストにYouTubeを登録するか、広告ブロッカーを無効にしない限り、動画を再生できなくなります。

ポリシーによるものなのか、技術的な問題なのかはわかりませんが、個人的にはYouTubeが広告ブロックを導入することで、YouTubeだけでなく他のサービスにおいても大きな影響をもたらすと考えていたので、YouTubeを許可リストに登録すれば広告ブロック返しを回避できてしまうのは少し残念です。

なお、ポップアップ画面には、広告のおかげで世界中の何十億人ものユーザーに無料でサービスを提供できること、そして広告を非表示にできる月額1,180円(学割で月額680円)のYouTube Premiumに加入することでクリエイターに収益を分配できることを説明しています。

最新の広告ブロック返し
最新の広告ブロック返し
旧版の広告ブロック返し
旧版の広告ブロック返し

前回、YouTubeが広告ブロッカーを導入したことを伝えた記事には80件にも及ぶコメントが寄せられ、多くの広告ブロックユーザーは詐欺を含む広告の質が悪く、それらを見たくないことを導入の理由に述べていました。

一方で、「広告の質が改善されようがすべての広告をブロックし続ける。悪質な広告がーとか大企業にはそれぐらいの圧かけておけばいいとか正当化することも考えたけどやっぱり自分の根底にあるのはこれ」といった正直なコメントもありました。

広告ブロッカーを導入する理由は理解できるものの、品質の悪い広告を回避する方法としてYouTube Premiumが公式に用意されていることを考えると、すべてのクリエイターから収益を奪う広告ブロッカーを導入することは正当化できません。

YouTube Premiumに対しては、料金が高すぎる、広告ブロック機能だけを提供して安価化して欲しいといった意見に対して、YouTube Premiumに加入しているユーザーからはサービスに加入せずに広告ブロッカーを導入するせいでYouTube Premiumの料金が高くなっているという意見もありました。

WinFutureと同じように、結局はこれまでのようにイタチごっこ(広告ブロック返し返し..)になるのではないかといった指摘もあります。Googleもイタチごっこになることをわかっていたから、これまで広告ブロックの問題を放置していたのではないでしょうか。

本格的な対策に乗り出した今、イタチごっこを制する目処が立ったのかもしれませんし、ただのスポンサーに対するポーズなのかもしれません。いずれにしても広告ブロックを提供する側が相手にするのは、これまでとは異なるメガなGoogleであることから難しい争いになりそうです。

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