YouTubeは自社とクリエイターが得られる収益をゼロにする広告ブロックを排除するために今年5月から本格的なテストを開始しています。
テストの初期段階では、広告ブロックを導入しているユーザーに対して「YouTubeで広告ブロッカーは許可されていません」とのメッセージを表示し、広告の表示を許可するか、有料サービスのYouTube Premiumeへの加入を促していました。
次の段階では、スリーストライク制度が導入され、3回の警告を無視すると広告の表示を許可するか、YouTube Premiumに加入しない限り、動画を視聴できなくなりました。
さらに、最新のテストではタイマー機能が導入されています。
タイマーが切れるまでポップアップ閉じれず
YouTubeでは、広告ブロックを導入しているユーザーに対して、ポップアップを表示して動画の再生を遮り、広告ブロックを解除して広告を許可するか、YouTube Premiumへの加入を促すメッセージが表示されます。ここまではこれまでと同じですが、最新のテストでは画面の右上にタイマーが表示されます。
Redditでの報告によると、このタイマーが切れると、ようやくポップアップを閉じるボタンが表示されるとのこと。記事の執筆時点でタイマーの設定時間は報告されていませんが、Android Policeは30秒から60秒ではないかと予想しています。
最終的にはスリーストライク制度とタイマー機能を組み合わせることも考えられるでしょう。
あくまでも広告ブロックユーザーをブロックし返す機能はテストで導入されているもの。現段階では、すべてのユーザーに影響を与えるものではありません。それでもGoogleは今年5月からテスト範囲を拡大しており、当初は海外版のウェブだけで確認されていたものがアプリに拡大し、携帯総合研究所のコメント欄では、日本のユーザーからもブロック返しを確認したとの複数の報告があります。
Craving Exploler+Adblock Plusでチェックに引っかかりますね CLOME+Adblock Plusだと引っかからないんですが、、、
広告ブロックユーザーからは多くの不満や批判の声が聞かれますが、Googleは耳を貸すことなくテストが進むにつれてブロックレベルを強化し、適用範囲も拡大しています。
これまでのようにイタチごっこになるのではないかとの声もありますが、これまで広告ブロックの開発者が相手にしていたのは筆者のようなウェブサイトの運営者であって、どの広告ブロック提供者よりも巨大なGoogleではありません。
広告ブロックユーザーが恐れているのは、Googleが広告ブロッカーを規約違反と主張していることです。規約違反を理由にYouTubeアカウントがBANされるのではないか、またはGoogleアカウントそのものがBANされて、GoogleフォトやGoogleドライブといったGoogleのサービスに保存しているすべてのデータを失うのではないかと恐れる声もあります。
なお、Googleは広告ブロック返しを回避する手段の1つであるYouTube Premiumの値上げを発表しました。米国では15%以上値上げされましたが、日本では8%の値上げです。