YouTubeがスキップできない30秒広告を導入すると発表しました。
この広告は2020年5月に発表された広告配信サービス「YouTube Select」を通じて、コネクテッドTVでYouTubeを視聴するユーザに配信されます。
コネクテッドTVはインターネットに接続されたテレビのこと。ネットに直接接続できるスマートテレビに加え、Chromecast with Google TV、Fire TV Stick、PS5などのゲーム機を通じてテレビをネットに接続するデバイスも含まれます。
YouTubeによると、米国でYouTubeまたはYouTube TVをテレビで視聴した利用者は1億5000万人以上で、ニールセンの調査によればテレビで最も視聴されているストリーミングサービスとのこと。
少し前までYouTubeはスマートフォン、タブレット、PCで見るユーザーが多かったと思いますが、子ども向けコンテンツが充実(スマートフォンやタブレットを子どもに渡すよりも、テレビで動画を見せる方が抵抗は少ないようです)し、アメリカではテレビ番組を配信するYouTube TVの存在もあって、家庭内にある最も大きな画面でYouTubeを視聴するユーザーが増加していると考えられます。
なお、この傾向はアメリカやYouTubeに限定したものではなく、日本でも民法各局が制作したテレビ番組を無料視聴できる民法公式の無料動画配信サービス「TVer」においても同じで、コネクテッドTVで視聴する割合はテレビアプリの提供開始時に比べて15倍以上増加し、現在は全体の3割を占めています。
こういった視聴者の変化を受けて登場するのが、テレビ向けCMでは一般的なフォーマットの1つであるスキップできない30秒広告です。
新しい広告はYouTube Selectを通じて配信されるため、有害またはセンシティブな動画を配信していないことと、チャンネル登録者数や視聴数などによって算出されるスコアの上位5%のチャンネルが配信対象になります。
スキップできない30秒広告は、スキップできない15秒広告を2回続けるフォーマットも置き換えるため、視聴者のストレスのいくらかは軽減されるでしょう。まずアメリカでスタートし、今年後半には世界中に拡大される予定です。
ちなみに、多くの人がスマートフォンやタブレット、PCで登場するのがいつなのか気にしているはず。実は過去にYouTubeはスキップできない30秒広告を提供していたことがありましたが、2018年に廃止済み。Googleはテレビ以外のデバイスでスキップできない30秒広告を配信するかについては明かしていません。
コメントを残す