ここ2年ほど16GBのiPhoneを利用していますが、容量不足に悩まされることはほとんどありません。今回はiPhoneの容量不足を根本から解決する方法を紹介します。
目次
- 1.iPhoneが容量不足の原因を調べる
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- 1-1.アプリごとの容量を確認する
- 1-2.一時ファイルの容量を調べる方法
- 1-3.iPhone単体でバックアップする
- 1-4.iTunesを使ってバックアップする
- 1-5.iPhoneを初期化する
- 1-6.バックアップから復元する
- 1-7.iPhoneの初期化で空き容量は大幅に増える
- 1-8.iPhoneの初期化→復元は根本的な解決ではない
- 2.iPhoneの容量不足を解決するには「Googleフォト」がベスト
- 3.「Googleフォト」の使い方
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- 3-1.「Googleフォト」をインストール
- 3-2.写真・動画をアップロードする方法
- 3-3.写真・動画を削除する方法
- 3-4.写真・動画をダウンロードする方法
- 3-5.写真・動画を検索する方法
- 3-6.アップロードする写真や動画には注意が必要
- 4.まとめ
iPhoneが容量不足の原因を調べる
アプリごとの容量を確認する
iPhoneが容量不足となっている原因を調べるためにアプリごとの容量を確認しましょう。
設定から「一般」→「ストレージとiCloudの使用状況」→「ストレージを管理」と進みます。
すると、アプリごとの容量が表示されます。この場合、iPhoneの容量を減らしているのは「ドラクエ7」と「写真とカメラ」です。
また、「Facebook」や「dマガジン」はアプリ自体の容量は低いため、写真や雑誌のダウンロードデータや一時ファイルでiPhoneの容量を減らしていることがわかります。
一時ファイルの容量を調べる方法
iPhoneをMacに接続すると、一時ファイルの容量を確認できます。この場合は約1.61GBです。ただ、アプリによっては一時ファイルが「App」に含まれている場合もあるため、実際の容量はもっと大きくなります。
iPhoneを初期化してダウンロードデータや一時ファイルを削除する
一時ファイルを完全に削除するにはiPhoneを初期化するのがイチバン手っ取り早いです。なお、一時ファイルにはアプリでダウンロードしたデータ――例えばKindleの電子書籍が含まれているため、初期化後は再ダウンロードが必要になります。
iPhone単体でバックアップする
まずは元の状態に戻すためにバックアップします。Wi-Fiに接続後、設定から「iCloud」→「バックアップ」に進んで「今すぐバックアップを作成」をタップします。
▼以下のものはバックアップされないので注意してください。
- クラウドにすでに保存されているデータ (連絡先、カレンダー、メモ、マイフォトストリーム、iCloud フォトライブラリなど)
- ほかのクラウドサービス (Gmail、Exchange メールなど) で保管されているデータ
- Apple Pay の情報と設定内容
- Touch ID の設定内容
- iTunes Store、App Store、または iBooks Store から直接入手したものではないコンテンツ (読み込んだ MP3、ビデオ、CD など)
- iTunes in the Cloud および App Store のコンテンツ (すでに購入済みのコンテンツは、iTunes Store、App Store、または iBooks Store で取り扱い継続中であれば、タップして再ダウンロードできます。)
「前回のバックアップ」の時間が更新されたら、iPhoneを初期化します。
iTunesを使ってバックアップする
すべてのデータを完全にバックアップするにはiTunesを使ってバックアップします。
iPhoneをPCに接続したあと「このコンピューター」を選択、「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェックを入れて「今すぐバックアップ」をクリックします。
バックアップが完了したら、iPhoneを初期化します。
iPhoneを初期化する
設定から「一般」→「リセット」に進んで「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップします。
パスコードを入力したあと「iPhoneを消去」をタップします。確認されるので、もう一度「iPhoneを消去」をタップします。
Apple IDのパスワードを入力して「消去」をタップすると、初期化されます。
バックアップから復元する
iPhoneを初期化したら、バックアップを復元して元の状態に戻します。
元の状態に戻すにはiPhoneのセットアップ時に「iCloudバックアップから復元」または「iTunesから復元」を選択してセットアップを進めて、最新の状態のバックアップを選択します。
iPhoneの初期化で空き容量は大幅に増える
初期化前後のiPhoneの空き容量は以下のとおりです。「その他」の容量が半分、「App」は半分以上、全体の空き容量は2GBも増えました。
iPhoneの初期化→復元は根本的な解決ではない
iPhoneを初期化してバックアップから復元するというのはiPhoneの容量不足を解決する方法としてよく紹介されるものですが、これは根本的な解決方法ではありません。
iPhoneを使っていくに連れて増えていく「一時ファイル」が消えるため、初期化した直後はiPhoneの容量が大幅に減りますが、使っていくうちに再び「一時ファイル」は増えていきます。
ただし、一時ファイルの中には時間がたつと不要になっているモノもあるため、定期的に削除することも必要です。
次はiPhoneの容量不足を根本から解決する方法を紹介します。
iPhoneの容量不足を解決するには「Googleフォト」がベスト
iPhoneが容量不足になる人の多くは写真や動画の容量に悩まされているようです。
容量が大きかったり、使っていないアプリやデータは削除すればそれで解決しますが、写真や動画はカンタンに削除できるものではありません。iPhoneの容量不足を解決するにあたって最も厄介なのが写真と動画と言ってもいいでしょう。
そんな人におすすめしたいのが「Googleフォト」です。
「Googleフォト」とは
「Googleフォト」とは、その名前のとおりグーグルが提供するアプリで写真や動画を無制限でウェブ上に保存することができます。
ウェブ上に保存した写真や動画は専用のアプリから確認することも可能、タイムラグはほとんどなく、純正の写真アプリに比べても使い勝手の悪さを感じることはありません。
「Googleフォト」が容量不足の解消にベストな理由
写真や動画を「Googleフォト」にアップロードしただけでは、ただのバックアップにしかなりませんが、「Googleフォト」にアップロードした写真や動画をiPhoneから削除する機能も備わっています。
これが「Googleフォト」が空き容量不足に最適な理由。写真や動画の容量をまるごとiPhoneから取り除くことができます。
「Googleフォト」の使い方
「Googleフォト」をインストール
まずは、AppStoreから「Googleフォト」をインストールします。
写真・動画をアップロードする方法
「Googleフォト」をインストールしたら、チュートリアルを進めます。
チュートリアルの途中で設定が表示されますが、特に変更せずにそのまま進めてOKです。
チュートリアルを終えて、以下の画面が表示されたら、すでに写真のアップロードがスタートしています。
任意のタイミングでiPhoneの写真や動画をアップロードするには「Googleフォト」を起動するだけです。
写真・動画を削除する方法
Googleフォトにアップロードした写真や動画をiPhoneから削除するには、左上の「≡」アイコンをタップして「設定」をタップします。
「空き容量を増やす」をタップして「削除」をタップします。
もう一度「削除」をタップして「OK」をタップすると、iPhoneから写真が削除されます。
iPhoneから完全に写真を削除するにはもう一手間が必要です。
写真アプリを起動して「アルバム」タブを選択。「最近削除した項目」を表示して、右上の「選択」をタップします。
続いて左下の「すべて削除」をタップします。「X枚の写真を削除」をタップすると、iPhoneから写真が完全に削除されます。
写真・動画をダウンロードする方法
アップロードした写真や動画をダウンロードするには、左下にあるアイコンをタップして「画像を保存」をタップするだけです。
まとめてダウンロードするには写真を長タップしたあと、指を上下左右にスワイプすると複数の写真が選択できます。右上のシェアアイコンをタップして「X枚の画像を保存」を選択するとダウンロードできます。
写真・動画を検索する方法
すべての画像がアップロードされるため、特定の写真を見つけづらい「Googleフォト」ですが、検索機能はiPhoneの写真アプリとは比較にならないほど高機能。これも「Googleフォト」が空き容量不足に最適な理由です。
右下の検索ボタンをタップすると人物・場所・物ごとにブロックが表示されます。
物にはスクリーンショットや食品、ネコ、花など細かくカテゴライズされるので検索したいものをすぐに見つけることができます。
キーワード検索もかなり強力。「そば」と入力すると、そばが写った写真が表示されます。ラーメンは表示されません。「ねこ」と入力すると、猫が写った写真が表示されます。犬は表示されません。
アップロードする写真や動画には注意が必要
iPhone 6s / 6s Plusの新機能「Live Photos(ライブフォトズ)」をGoogleフォトにアップロードすると、ただの静止画として保存されます。
→2016年3月8日に実施されたアップデートで「Live Photos(ライブフォトズ)」のアップロードと、表示再生に対応しました。
アップロードする写真がGoogleのポリシーに反していないかをチェックする必要があります。厳しいものではありませんが、ポルノやアダルトに該当する写真をアップロードすると、アカウントごと削除される可能性もあります。
実際、過去にお風呂などでお子さんの写真を撮影して、ポリシーに反すると認定された事例もあるので注意しましょう。
まとめ
iPhoneの容量不足を解消するには、定期的に初期化→復元して、不要になった一時ファイルを削除し、容量を消費しやすい写真や動画は「Googleフォト」を使ってウェブにアップロードし、iPhoneからは削除するのがオススメです。
Lightning端子を搭載したUSBメモリで物理的に容量を増やすこともできますが、単価が高く携帯には向かないため「Googleフォト」がオススメです。
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