Googleが、iOS/Android向けに提供している「Gmail」アプリの最新版でスマートリプライを導入することを発表した。
スマートリプライは機械学習を採用した返信文章の提案機能だ。Googleによればモバイル版のInboxではスマートリプライの利用率が既に12%に到達している。
機械学習でメールの返信文を自動作成「スマートリプライ」
「スマートリプライ」は、2015年にInbox by Gmailに初めて導入され、昨年公開されたチャットアプリAlloにも提供されたメール返信機能。ようやく今日からGmailアプリにも導入される。
スマートリプライが動作すると、受信したメールに含まれる単語を解析し、要点を抜き出して返信文を自動で作成する。メールの解析はすべてシステム上で行われるため、プライバシーが流出することはない(とGoogleは言っている)
スマートリプライが提案する返信文の候補は受信したメールの下に3つだけ表示される。返信文を選択するとメールの返信画面が表示されてそのまま返信したり、文章を追加して返信することも可能だ。
なお、選択または選択しなかった返信文は機械学習によってより最適な返信候補が提案される。Googleによれば、ユーザーが「ありがとう!」よりも「ありがとう。」を好むと判断することもできる。テスト段階では仕事上のメールでも「I love you.」が返信候補として表示されたそうだ。機械学習によってスマートリプライがどれだけ成長したかがわかる。
本日から世界中のAndroidとiOS向けのGmailに提供されるが、まずは英語で利用できる。数週間後にはスペイン語に対応予定だ。日本語の具体的な対応時期は不明だが、対応言語は順次拡大される。
なお、スマートリプライの導入が発表されたGoogle I/O 2017では、Google AssistantのiPhone対応と日本語対応、Google Assistantを利用する近未来アプリ「Google Lens」、さらにGoogle Homeが今夏日本でも提供されることが発表された。
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