写真や動画を無料で無制限にアップロードできる最強のフォトストレージ「Googleフォト」。撮影した写真や動画のバックアップはもちろん、iPhoneやAndroidなどスマートフォンの容量不足を解消するために利用したり、人工知能を搭載したすぐれた検索機能を利用することもできます。
ただし、なんでもかんでもGoogleフォトにアップロードすると、Googleアカウントが凍結されるなど注意点も存在しています。この記事では、Googleフォトの注意点も交えながら利用するにあたって設定しておくべきことを解説します。
目次
- バッテリー節約。バックアップタイミングを「充電中のみ」に変更する
- 容量不足の解消にも効果的。キャッシュ容量を制限する
- アップロードされない写真/動画もバックアップ対象にする
- 写真や動画の「位置情報」を削除する、記録しないよう変更する
- 4-1. 位置情報を記録しないよう変更する
- 4-2. 推定した位置情報を削除する
- Googleフォトで共有した写真/動画の位置情報を非表示にする
バッテリー節約。バックアップタイミングを「充電中のみ」に変更する
Googleフォトの写真と動画の自動バックアップはそれなりにバッテリーを消費します。スクリーンショットのフォルダもバックアップ対象にしている場合はスクリーンショットを撮影するだけで電池を消費するのでバックアップタイミングを変更しましょう。
バックアップのタイミングを変更するには左上のアイコン「≡」をタップして「設定」を選択します。
「バックアップと同期」に進んでバックアップのタイミングで「充電中のみ」のスイッチをオンにします。
なお、このオプションが利用できるのはAndroid版のみです。iPhone版ではGoogleフォトのアプリを起動した時に写真がバックアップされる仕組みになっています。
容量不足の解消にも効果的。キャッシュ容量を制限する
iPhone版のGoogleフォトは、写真や動画を高速に表示するための一時ファイル「キャッシュ」を保存しています。キャッシュを削除することでiPhoneの容量不足を解消することができます。
キャッシュの削除に伴い、表示される写真や動画のサムネイルの数が少なくなりますが、Googleフォトはバックアップ目的で写真アプリを中心に利用する場合はキャッシュを削除することをオススメします。
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キャッシュを削除するには左上のアイコン「≡」をタップして「設定」を選択します。
「端末の空き容量の確保」に進んで「キャッシュ容量を制限」のスイッチをオンにすると、キャッシュの一部が削除されて今後保存される容量が制限されます。
アップロードされない写真/動画もバックアップ対象にする
Android版のGoogleフォトでは撮影した写真や動画など一部のみ自動バックアップ対象になっています。Googleフォトではアルバム、フォルダ単位で自動アップロードする写真と動画を選べるので設定を変更しましょう。
設定を変更するにはGoogleフォトを起動して左上のアイコン「≡」をタップして「端末のフォルダ」を選択します。
スマートフォンのフォルダが一覧で表示されます。 右下に斜線が引かれた雲のアイコンが表示されている場合はバックアップの対象になっていないということです。バックアップ対象のフォルダを対象外に変更するにはフォルダを選択して「バックアップと同期」のスイッチをオフにします。
なお、この設定を変更できるのはAndroidのみ。iPhone版のGoogleフォトでは設定を変更できません。撮影した写真、ダウンロードした動画がすべてアップロードされます。
注意:ポリシーに反した写真をアップロードすると、アカウントが削除される
Googleのポリシーに反した写真や動画をアップロードすると、Googleアカウントが削除される可能性があります。Googleフォトだけでなく、Gmailなどすべてのアカウントが削除対象です。
特に注意すべきなのが子どもの写真と動画。お風呂やプール、海で撮影することもあると思いますが、児童ポルノと判定されてポリシー違反に該当することがあります。Googleは児童ポルノに対してかなり厳しい姿勢を取っているので子どもの写真と言えどもGoogleフォトにアップロードするのは控えるべきです。
写真や動画の「位置情報」を削除する、記録しないよう変更する
Googleフォトでは、iPhoneやAndroidのGPSによる位置情報を元に撮影場所を記録したり、Googleのロケーション履歴を元にGoogleフォトが撮影場所を推定して位置情報を付与します。
各位置情報は検索などで利用され、都道府県や場所名、海・山などジャンルでも写真や動画を検索することができます。
もし、位置情報が間違っている場合は削除したり、位置情報を記録しないよう設定を変更することができます。ただし、GPSを元に写真に直接記録された位置情報を削除することはできません。
位置情報を記録しないよう変更する
写真に位置情報を記録しないよう設定を変更するにはiPhoneの場合、設定から「プライバシー」→「位置情報サービス」に進んで「カメラ」を選択後、「許可しない」に変更します。AndroidではOSのバージョン、機種、アプリによって変更方法に違いがありますが、ほとんどの場合はカメラアプリの設定から変更できます。
推定した位置情報を付与しないよう設定を変更するには左上のアイコン「≡」をタップして「設定」を選択します。
「Googleロケーション履歴」を選択してスイッチを「オフ」にします。
なお、ロケーション履歴をオフにするとGoogleアカウント全体のロケーション履歴がオフになるので、訪れた場所と経路を写真と共にすべて記録する「タイムライン」も利用できなくなります。
推定した位置情報を削除する
推定した位置情報を削除するには写真を選択して画面下の「i」アイコンをタップします。撮影場所(推定)の横に表示される「・・・」を選択します。
「撮影場所を削除」をタップすると、写真や動画に記録された位置情報が削除されます。
Googleフォトで共有した写真/動画の位置情報を非表示にする
Googleフォトでは、写真/動画をリンクで共有することもできます。位置情報が記録された写真や動画を共有する場合、推定された位置情報は共有されませんが、GPSを元に記録された位置情報は共有されてしまいます。
位置情報を共有したくない場合は位置情報を非表示にすることもできます(位置情報が削除されることはありません)
共有した写真/動画の位置情報を非表示にするには左上のアイコン「≡」をタップして「設定」を選択します。
「リンクで共有するファイルの位置情報を削除」のスイッチをオンにすると、位置情報が非表示になります。