YouTube、広告ブロッカー検出で動画の読み込み遅延。広告ブロック返しを強化
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

Googleが動画配信サービスYouTubeを対象にサードパーティアプリの取り締まりを強化すると発表しました。
取り締まりの対象は主に動画内の広告やバナー広告を引き剥がす広告ブロックアプリです。
Googleは昨年からあの手この手で広告ブロックサービスをブロックし返していましたが、今回はAPIを経由したアプリへの対策が正式発表された形です。
広告を非表示にできる正当な方法はYouTube Premiumのみ
Googleの発表によると、広告ブロックアプリを検出した場合、動画を先読みして快適な視聴に繋げるバッファリングの問題が発生する可能性があるとのこと。
動画の読み込みを遅延させる嫌がらせ行為は今年1月に報告されていたものの、結局は広告ブロックの不具合であることが判明していましたが、そこからヒントを得たのか偶然なのか広告ブロック返しとして採用することを決めたようです。
読み込み遅延に加えて「次のコンテンツはこのアプリでは利用できません」といったエラーが表示される可能性もあるとしています。
Googleはこういった広告ブロック返しを行う目的について、広告を非表示にできる正当な方法はYouTube Premiumのみで、クリエイターを支援し、世界中の何十億もの人々にストリーミングサービスを利用してもらうためにYouTubeの広告が必要であるとし、サードパーティ製のアプリが広告を無効化することを規約で禁止していると説明しています。
また、APIサービス利用規約に従っている場合のみサードパーティアプリのAPIの使用を許可しており、違反している場合を見つけた場合は、プラットフォーム、クリエイター、視聴者を保護するために適切な措置を講じるとしています。
規約違反というGoogleの主張は正当ではあるものの、利用者からは詐欺広告が多く、詐欺被害から身を守るために広告ブロッカーを導入しているとの声も多く確認できます。
最近では、FacebookやInstagramを運営するMetaのサービスで芸能人の写真や映像を悪用した詐欺広告が問題視されていますが、YouTubeでも同様の広告問題は起きており、広告の質を改善することが求められています。
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