総務省、4キャリアへ3.9Gの周波数帯割り当て。LTE導入へ。
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

LTEとは、LongTermEvolutionの略称で、現在日本で最も普及しているW-CDMAやCDMA2000といった3Gと2010年以降の導入が噂される4Gをスムーズに以降させるための通信規格となっています。
NTTドコモやau、ソフトバンクモバイル、イー・モバイル、沖縄セルラーの5社は、5月7日にLTEの基地局開設免許を総務省に申請していました。無事全てのキャリアの基地局開設計画が適当であると判定され、開設計画が認定されました。
各キャリアに割り当てられる周波数帯についても決定しました。
NTTドコモには1.5Ghz帯の15MHz分、auと沖縄セルラーには1.5GHz帯の10MHz分、ソフトバンクモバイルには1.5GHz帯の10MHz分、イー・モバイルには1.7GHz帯の10MHz分が割り当てられました。
NTTドコモの周波数帯については、東明阪のデジタルMCAの使用期限が切れる2014年3月末まで一部利用できないという制限が設けられています。
また、LTEの導入に向けたロードマップも公開されました。
NTTドコモが最速となる2010年12月をサービス開始時期としており、次いでauとイー・モバイルが2012年にサービス開始を予定しています。
ソフトバンクモバイルは、2010年4月にHSPA+の商用サービスを予定、2011年7月にはDC-HSDPAを展開する予定。LTEについては加入状況を見ながら検討するという範囲で留まっています。
NTTドコモが2010年12月に全キャリアの中で最も速くLTEを提供するわけですが、ちょうど2010年秋冬モデルが発表される頃です。LTEを速く体感したい人にとっては、2年縛り付きの販売方式が主流になっている今、携帯電話を買い換えるとすれば今冬がベストだと思います。