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新販売方式に見るドコモとauの戦略の違い。

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Yusuke Sakakura更新日:2014/10/11 23:23
新販売方式に見るドコモとauの戦略の違い。

2007年9月に総務省がNTTドコモやauなど携帯電話・PHS事業者5社に携帯電話またはPHSの「端末価格」と「通話料金」の区別を明確にするように要請し、これに応じてauが同年10月4日に「au買い方セレクト」を、NTTドコモもまた同年10月26日に「バリューコース」と「ベーシックコース」を発表しました。新販売方式ということで一括りにされていますが、プランの内容は全く違うというわけではないですが全く同じというわけでもなく両者の戦略の違いというのを見て取ることができます。

ドコモとauの戦略の違いとは。

非常に自由度が低い「au買い方セレクト」

auの「シンプルコース」は、「無料通話分がなく、2年の契約を条件に基本料金が半額になる誰でも割など基本使用料を割り引くサービスが使えない」といった毎月の基本使用料金が安くなること以外ユーザーに対してなんのうまみもない、選択しづらいコースとなっています。

一方、従来の料金プランを継承した「フルサポートコース」は、「端末の2年間の利用を条件に端末価格を21000円割り引く上、誰でも割など長期契約を伴う基本使用料割引サービスは契約解除料が無料」と、2年間の端末利用条件を除けば非常に選択しやすくおトクなコースとなっています。

どちらのコースも使用しやすいドコモの新販売方式。

ドコモの「バリューコース」は、「無料通話・通信分は従来と同じながらも基本資料料金は1680円割引され、ファミ割MAX50やひとりでも割50が使用でき、端末価格の支払いは、1活または割賦が選択できる」コースとなっています。プランは「バリュープラン」から選択することになり、このようにバリューコースで端末を購入し、ファミ割MAX50やひとりでも割50を使用すると、月々の使用料金をかなり安い金額に抑える事ができます。(「タイプSSバリュー」は月額使用料金を1050円で抑えることができ、無料通話・通信分が1050円となるため、実質0円で携帯電話を使用することも可能)

端末の販売価格はインセンティブの分、高価になりますが端末の支払いを毎月の料金に端末購入価格の一部を上乗せして、12ヶ月または24ヶ月支払い続けるという割賦販売方式を選択できるため、端末の購入がかなり難しくなるということがありません。

ちなみに、端末価格を支払い終えないうちに機種変更をした場合は、これまで通り毎月残金を支払い続けるか、一括で支払えば可能となります。

「ベーシックコース」は、「2年間の端末使用を条件に、端末価格より15750円割引かれる」コースとなっており、ファミ割MAX50やひとりでも割50なども使用することができます。またプランは「新料金プラン」より選択することになります。auのフルサポートコースと異なる点は、ポイントとアフターサービスのみで契約解除料を考慮するとベーシックコースの方が選択しやすいと感じる人もいるのではないでしょうか?

守りに入ったauと攻めに転じたドコモ。

auが発表した「au買い方セレクト」を改めて見て見ると、auが携帯電話を買い替えるリサイクルの短いユーザーを切り捨て、2年間といった比較的買い替えリサイクルの長いユーザーにかなりのウェイトを置く事で、ユーザーの囲い込みを狙ってきているととれるのではないでしょうか?

急速にシェアを拡大しているauらしくない戦略になっているような気がするんですよね。まさか今のシェアでauが満足しているということはないと思うんですが守りに入っている感じは否めませんね・・・。

一方、ドコモが発表した「バリューコース」と「ベーシックコース」はどちらも契約しやすく解除もしやすいコース内容となっていて、ある意味捨て身の攻撃と言えるのではないでしょうか?本当に本気になっているドコモが新販売方式を通しても再認識できたような気がします。

攻撃に転じたドコモと守りに入り堅実に行くauの戦略、どちらが勝利するのか冬の商戦が楽しみですね。

au買い方セレクト
誰でも割
バリューコース、ベーシックコース
ファミ割MAX50、ひとりでも割50
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