ICT総研が全国200地点でのスマートフォンLTE通信速度実施調査の結果を公表しました。
調査結果によれば、ソフトバンクは速度とエリアにて他社を大きく上回る結果となり、特にLTEのカバー地点率は90%と著しく高い数値を叩きだしたようです。
情報元
トピックス2012年10月22日 | ICT総研 市場調査・マーケティングカンパニー
調査は札幌から福岡までの幅広いエリアで実施。使用された端末はドコモが「GALAXY S3」、auとソフトバンクが「iPhone5」となっています。
LTEの受信地点数ではソフトバンクが180ヶ所・90%のカバー率を計測し、ダントツのトップ。次いでドコモの129ヶ所、auの126ヶ所でいずれも60%のカバー率を計測。
LTEの平均速度でもソフトバンクが下り10.79Mbps、上り5.4Mbpsでトップ。次いでauが下り9.37Mbps、上り4.57Mbps、ドコモのが下り7.95Mbps、上り1.66Mbpsとなり、ソフトバンクとauに大きな差はありませんが、トラフィックの影響からか2社とドコモの間には大きな差があることがわかります。
この結果だけ見れば「LTEはソフトバンク」とも言えますが、調査に使われた端末が「iPhone5」というのがポイントですね。
というのもauのiPhone5で利用できるLTEの周波数帯は2.1GHz帯のみであるため、今回ICT総研が発表した計測結果は2.1GHz帯に限定した結果となります。
実際にauが提供するLTEの「4G LTE」は2.1GHz帯に1.5GHz帯と800MHz帯を加えた3つの周波数帯で利用することができ、今冬モデルのAndroidスマートフォンでは3つの周波数帯でLTEを利用することができます。
つまり、今回の調査で用いられる端末が今冬モデルのAndroidスマートフォンであれば、結果も大きく変わったと言えるため、上記の計測結果は「iPhone5で利用できるLTE」に限定した調査結果と捉えるべきということですね。
逆にiPhone5に限った話しをすれば、ソフトバンクは1.7GHz帯におけるLTEを来春にも提供する予定となっており、iPhone5で利用できるLTEのサービスエリアがさらに拡大することとなります。
一方でauについてはiPhone5でLTEを提供できる周波数帯を2.1GHz帯しか所有しておらず、ソフトバンクのように対応エリアを一気に増やすことはできないため、地道にインフラ整備してソフトバンクを追っかけるしかないという状況になりそうです。
これかなり重要ですからね、今からiPhone5の購入を検討している人はよく考えてどちらのキャリアを選ぶか決めた方が良いでしょう。