総務省と携帯電話事業各社が通信速度や接続可能なエリアを含めた「つながりやすさ」の表示方法を統一することが明らかになりました。
2014年度をめどにつながりやすさの表示方法を統一へ
日本経済新聞によると、ドコモやauなどの携帯電話事業者が「つながりやすさ」の表示方法を2014年度をめどに統一するとのこと。NTTドコモ、KDDIなど通信各社は来年度をめどに通信速度や接続エリアなど「つながりやすさ」の表示方法を業界で統一する。
引用元:スマホ「つながりやすさ」表示方法統一 通信各社 :日本経済新聞
統一される表示方法では、つながりやすさを表す接続率や通信可能な範囲の広さを表すカバー率、通信速度の基準を作り、それに基づいて各社が発表することになるようです。
基準については2014年4月末までに総務省が方針を決めた後、業界内でガイドラインを決めて実施するとしています。
通信速度はベストエフォートからギャランティに?
「下り最大75Mbps」などという表記はよく見かけると思います。僕自身もエントリーを書く際には良く用いてますが、geekでない人は「下り75Mbpsが出ることもある」と取る人も結構いるようです。そんな人のためにちょっと説明しておくと、「下り最大75Mbps」という表記はベストエフォート型と言って、環境によって通信速度が大きく変わり、保証されていない数値のため実態とは大きく異なります。
日本経済新聞によれば、広告などに記載されているPR文と実態が異なると消費者センターなどに苦情が寄せられており、総務省はこのベストエフォートで示す通信速度にもテコ入れを行うとのことです。
現在は各社がそれぞれに都合のよい調査結果をPRしており、消費生活センターなどには実態と違うとの苦情が寄せられていた。
(省略)
現状は定まった測定法がないため、最大で毎秒40メガ(メガは100万)ビット弱とうたう携帯の速度が実際には平均でその2割程度にとどまる事例もあった。英国では1割以上の利用者が体感できる速度を表示するなどの基準を設けており、これらを参考に具体策を詰める。
引用元:スマホ「つながりやすさ」表示方法統一 通信各社 :日本経済新聞
具体的には上記の引用にある通り、英国などで用いられている実態に応じた数値を公表する形式を参考に基準を決めていくようです。
ちなみに、このように一定の通信速度が出ることを保証する数値をギャランティ型と言います。
▼auが通信エリアの誇張表記を行い、消費者庁から措置命令を受けたことが大きなトリガーとなったようですね。
・au、iPhone5におけるLTE(下り75Mbps)の人口カバー率がたったの14%であることを明らかに
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