NECは子会社のNECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社が展開している携帯電話事業について一部見直しをかけることを発表しました。
具体的な見直しの内容としては、現在発売されるスマートフォンをもって新規開発を中止し、今後は保守のみを行うというものです。
フィーチャーフォンとタブレットの新機種開発は継続
スマートフォンの新規開発は本日付けで中止され、今後はスマートフォンの保守作業(不具合の対応など)のみが行われます。ただ、フィーチャーフォンやタブレットの新機種開発は今後も継続されるとのことです。本日付でスマートフォンの新規開発を中止し、現在販売中の機種をもって生産および販売を終了します。なお、スマートフォンに関する保守は引き続き行います。また、従来型携帯電話機の開発および埼玉日本電気株式会社(本社:埼玉県児玉郡神川町、代表取締役社長:井上武俊)での生産は継続します。埼玉日本電気については、従来型携帯電話機の生産に加え、社会ソリューション事業で活用します。なお、当社が行っているタブレット事業については継続します。
引用元:携帯電話端末事業の見直しについて (2013年7月31日):プレスリリース | NEC
NECブランドのスマートフォンは、当時世界最薄(約7.7mm)のボディを採用した「MEDIAS N-04C」から始まり、CPUを冷却するヒートパイプを搭載した「MEDIAS X N-06E」で終わることになりました。
特に印象に残っている端末といえば、やはり2つのディスプレイを搭載した「MEDIAS W N-05E」でしょうか。iPhoneの登場以降ストレートのボディを搭載し、静電式のタッチパネルを備えたデザインのスマートフォンばかりが普及し、最近では操作性に正比例しないスペック戦争が行われていたスマートフォン業界に一石を投じた機種だったかと思います。
個人的に「MEDIAS W N-05E」の登場をキッカケとして、CPUのクロック数やカメラの画素数がむやみに向上するスペック戦争が終わり、ハードウェアに特徴のあるスマートフォンやハードウェアを活かす様々なアプリの登場を期待していたのですが、後継機が出ないまま終わってしまったことが非常に残念です。
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