昨日、パナソニックがNTTドコモに対し2013年冬モデルの供給しないと伝えたと共同通信が報じましたが、撤退もしていると報じられています。
ドコモに端末を供給する国内メーカーは3社に!?
共同通信によると、パナソニックはNTTドコモの2013年冬モデルを中止し、それを機に個人向けスマートフォンの新機種開発を中止するとのこと。パナソニックのスマートフォンは、ドコモが事実上の唯一の供給先。今冬モデルの供給見送りに伴い、新製品の開発は中止する見込みだ。
個人向けのスマートフォンを生産するマレーシアの工場では当面、現行モデルの生産を継続するが、ドコモからの受注がなくなれば生産を停止する方向。パナソニックは個人向けスマートフォンからの撤退が視野に入る。
引用元:パナ、ドコモのスマホ供給見送り 開発中止へ – 47NEWS(よんななニュース)
当初の報道ではパナソニックは2013年冬モデルのみを見送ることが決定しただけで、NECのような撤退にはならないとされていましたが、今回の報道では同様のものになるとのことです。
今回の報道のとおりパナソニックが撤退することとなれば、ドコモ向けに端末を供給する国内メーカーはソニーモバイル、富士通、シャープの3社のみとなります。
国内メーカーの撤退で何が起きるのか
特定のメーカーだけを優遇するツートップを打ち出したということはこういった事態になることをドコモは事前に予測していたと思いますが、本当にこれで良いのでしょうか。端末の供給メーカーが減るということはユーザーの選択肢が減ってしまうだけでなく、今後ドコモがラインナップを揃えたくても揃えられない事態になりうるなど、キャリア側にもデメリットが発生するかと思います。
直近で影響があるとすればTizenスマートフォンでしょうか。NECとパナソニックはTizenスマートフォンの開発に参加していましたが、撤退するとなると当然Tizenの開発からも手を引くことになります。となると、Tizenの開発に乗り出しているのはサムスンのみ。Androidを普及させた時のように多数の機種を売り出すといったことができなくなります。
長い目でみれば、スマートフォンの次のプロダクトが来た時にも少なくない影響があるのではないでしょうか。NECやパナソニックが次のプロダクトの開発に乗り出したとしても、ツートップで撤退を余儀なくされたドコモへ再度端末を供給するのでしょうか。
次のツートップがどのメーカーになるのかはわかりませんが、夏モデルでツートップ入りできなかった2社が冬モデルで選ばれないとなれば、撤退の可能性も出てきます。メーカーが減っていき、その先に待つものがどのような結果になるのか想像するのは難しくないのではないでしょうか。
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