NTTドコモが本日発表予定だった「Tizen(タイゼン)」スマートフォンの発表を再延期したとSankeiBizが報じています。
Tizenは、サムスンやインテルなどが主導で開発が進めらている新たなスマートフォン向けのOSで既にSC-03Fという型番で技適を通過しており、発表間近とされていました。
Tizenが発表再延期となった2つのワケ
SankeiBizによれば、再延期となった理由に完成度が低いこと、業績・経営的な面があるようです。「OSの不具合が多かった」「操作性がまだ悪い」などOSと端末の完成度の低さを指摘する声も聞こえてくるが、裏にはほかの事情もあるようだ。
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端末販売計画の未達は業績を圧迫する。3社横並びとなったアイフォーン販売の競争激化による販売費用が上積みされた。「新たな“お荷物”は抱えられない」(NTTグループ幹部)ことがタイゼン事業停滞の要因となったのは否めないようだ。
引用元:ドコモ、異例事態 サムスンと距離 新OS搭載スマホの発表再延期 (1/3ページ) – SankeiBiz(サンケイビズ)
思い出されるのはドコモがAndroidの発売を開始してまだスマートフォンが普及しきっていない時代でしょうか。操作性が悪い、レスポンスが悪いなど完成度に苦しめられ、XperiaやGALAXYといった”発売すれば売れる”といった人気のブランドを築きあげるまでにも相当な期間がかかりました。
Androidの発売がスタートした当時は、まだ日本にスマートフォンが普及しておらず、ライバルといえるOSはiPhoneのみで、ドコモはiPhoneを発売していなかったため、完成度が低くてもなんとか強引にシェアを取ることができましたが、現在のスマートフォン市場はiPhoneとAndroidが大半を占めており、ここにTizenを割って入らせるには相当な期間と費用が必要になると思われます。
これまで2013年夏に発表予定と報じられるも1月に延期、そして今回の再延期、さらには開発自体がストップしたとも報じられるなど常に「本当に発表されるのだろうか」という不安がつきまとうものになっていますが、Tizenが陽の目を浴びる時はあるのでしょうか。
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