携帯電話の回線と自宅でのインターネット回線または固定電話の回線をセットで契約することで、毎月割引が受けられるセット割引ですが、auが2年前から提供を開始しており、スマートフォンの新規契約増加や解約抑止、収益増加にも効果があったと発表されています。
これを受けてソフトバンクは昨年12月に「スマート値引き」の提供を開始したものの、いまだドコモからは提供されていません。
そんななか、日本経済新聞ではNTTグループに対してセット割引の解禁を検討すると報じています。
2015年にNTT法の改正案提出か
日本経済新聞によれば、総務省がこれまで市場の独占に繋がるとしてNTTグループに対し禁止してきたセット割引の解禁を検討しているとのこと。総務省はNTTグループに対し、携帯電話と自宅で使う固定通信サービスの「セット割引」を解禁する検討を始める。KDDIやソフトバンクには既に認めているが、巨大企業のNTTにはこれまで市場の独占につながるとして禁止してきた。競争激化でNTTの携帯の国内シェアが4割まで低下したため、見直しの必要があると判断した。1985年の民営化以来、NTTを縛ってきた「独占規制」が転換点を迎える。
引用元:総務省、NTT「セット割引」解禁を検討 シェア低下で見直し :日本経済新聞
セット割引が解禁されるまでの流れとしては、今年11月にNTT法の見直し案をまとめ、来年に改正案が提出されたあとさらに通常国会での審議後となります。
また、auとソフトバンクは法改正によるNTTグループのセット割引解禁ついて反対するものと思われており、日経ではセット割引の解禁する代わりに光ファイバー網を他社に開放するよう求めると伝えています。
NTTグループは、NTTドコモの携帯電話とNTT東西の光回線・ブロードバンド回線サービスでもトップシェアを誇っており、セット割引を求めるユーザーも多いと思いますが、一筋縄とはいかずユーザーが実際に利用するまでにはまだまだ時間がかかるようです。
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