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米Amazonが独自に開発したスマートフォン「Fire Phone」を公式に発表しました!
「Fire Phone」には、3D表示に対応するディスプレイが搭載されるほか、カメラで撮影した商品を認識してAmazonの購入ページを表示したり、周囲に流れている音楽やテレビ番組を認識することでAmazonや他のサービスからダウンロードできる「Firefly」に対応します。
片手操作に最適なディスプレイを搭載、カメラは光学式手ブレ補正をサポート
Amazonの「Fire Phone」には4.7インチのディスプレイが搭載されます。
現在、スマートフォンの主流となっているディスプレイのサイズは5インチ前後ですが、片手操作に最適なサイズを探った結果、4.7インチとなったとのこと。
また、外出先でも快適に利用できるよう、iPhone 5sと同じ590nitsという明るさをサポートし、ディスプレイの反射をおさえる工夫も施されます。
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CPUには2.2GHzのクアッドコアプロセッサ、GPUにはAdreno 330、RAMは2GBのものが搭載されます。こちらは現在主流のスマートフォンとほぼ同等の性能になります。
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カメラの画素数は13メガピクセルとなり、F値は2.0という明るさになります。そして、電子式ではなく、光学式手ブレ補正に対応することも特徴的で、よりキレイに手ブレを抑えて写真を撮影することが可能になります。
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Fire PhoneとiPhone 5s、GALAXY S5の3機種で試し撮りしたところ、Fire Phoneが最もキレイに撮影できたとのこと。F値2.0ということで特に暗い環境ではFire Phoneがよく写るようです。
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本体にはカメラアプリを起動できる専用のハードボタンを備え、シャッターを切ることもできるようです。
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撮影した写真はクラウドサービスの「Amazon Cloud Drive」に保存されます。保存容量の制限はなし、それでいて利用料無料というのが驚き・・・!
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Amazonプライム会員の場合は年会費のみで100万曲をラインナップする「Prime Music」を利用できるとあって、Fire PhoneにはDolby Digital Plus規格のデュアルステレオスピーカーが搭載され、バーチャルサラウンド再生にも対応します。
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とは言ってもスマートフォンの場合はイヤホンで音楽を聴くことが多いわけです。その際に懸念されるのがコードがすぐに絡まってしまうことですが、Fire Phoneに付属されるイヤホンのスピーカー背面部にマグネットを配することで絡まりにくくなっているとのこと。
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写真で撮影した商品をAmazonで購入できる「Firefly」
Amazonのスマートフォンということで、もちろんAmazonが提供するサービスとの連携機能も備えています。なんでもFirePhoneで写真を撮影すると商品を認識してAmazonで取り扱ってるかを検索して購入ページを表示してくれるんだとか。対応するのは書籍やDVD、CD、ゲームのほかQRコードやURL、数字も認識します。
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また、周囲に流れている音楽を認識することができ、AmazonからMP3データをダウンロードしたりパッケージを購入することもできるんだとか。
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さらには、放送されているテレビ番組も認識することができ、IMDbというデータベースを元に監督や出演者、レビューなどを確認したり、映画などの場合はAmazonで購入したり、オンデマンドサービスで視聴することも可能になるんだとか。これは凄い・・・!
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Fireflyが認識できるアイテムは1億にものぼり、端末の側面にある専用のボタンを押すことでいつでも素早く起動することができます。
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3D表示に対応
かねてよりAmazonの独自スマートフォンは3D表示に対応すると噂されていましたが、そのとおり採用されることとなりました。
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もちろん2次元化された写真を見ただけではわかりませんが、雰囲気の一端は感じ取れるかもしれません。
FirePhoneの販売価格と気になる日本での発売は?
かねてから噂されていたAmazonの独自スマートフォンですが、Facebook Phoneのようになるのかなーとあまり期待していたなかったんですが、Amazonは思ったよりも本気でスマートフォンに取り組んでいたようです。これまで目覚ましい進化を見せてきたスマートフォンも最近ではただのスペック競争になってつまらないものとなっていますが、Amazonが今日発表した「Fire Phone」はそれに当てはまりませんでした。
というわけで単純に欲しくなったわけですが、残念ながら発表されたのは米Amazonでの発売のみで日本で購入することはできません。
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気になるFire Phoneの価格は、2年契約で32GBモデル199ドル(約2万円)、64GBモデルは299ドル(約3万円)となります。いずれも1年分のAmazonプライム会員権がついてきます。
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また、端末価格を月額料金で支払うネクストプランを利用する場合は2年縛りなしで32GBモデルが月額27ドルとなります。
さらに、AT&Tと契約することなくFire Phoneを購入することも可能で、32GBモデルが649ドル(約6万6000円)、64GBモデルが749ドル(約7万6000円)となります。
ちなみに、Fire Phoneの発売日は現地時間7月25日とアナウンスされています。
※当記事内の画像は全てThe Vergeより引用させていただいております
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