日本時間6月10日、Googleが今年秋に正式配信予定のAndroid 12 ベータ2を公開した。
先月開催された開発者向けのイベントGoogle I/O 2021にて発表されたいくつかの新機能を追加するアップデートで、新機能のプライバシーダッシュボードやアプリがマイクとカメラを使用していることをユーザーに知らせるインジケーター、従来のWi-Fiボタンに代わる新しいインターネットボタンが追加された。
Android 12 ベータの更新内容
プライバシーダッシュボード
ユーザーのプライバシーを保護するための新機能「プライバシーダッシュボード」がベータ2で追加された。
プライバシーダッシュボードは、カメラやマイク、位置情報などユーザーのプライバシーに関わる機能に各アプリケーションがアクセスした履歴を記録する機能。
ユーザーは時系列で表示されるアクセス履歴を確認して不審なアプリを見つけてスマートフォンから削除することが可能になる。
カメラとマイクの使用を画面に表示
もう1つの便利なプライバシー保護機能としてカメラやマイクが利用されていることをユーザーに明示する新しいインジケーターが追加された。
例えば、ボイスメモを使っているときやZoomでリモート会議しているときに画面の右上に緑色のインジケーターが表示される。
カメラを使っていないのにインジケーターが表示された場合は、新しいプライバシーダッシュボードを確認して不審なアプリを特定して削除できるほか、クイック通知パネルからカメラとマイクを強制的にオフにすることも可能。オフにした状態でアプリがそれぞれの機能にアクセスした場合はもう一度オンにするかユーザーに確認する。
これはAppleがiOS 14で追加した機能をマネしたものだが、Android 12の方がユーザーに優しくわかりやすい。
iOSがカメラを使っているときは緑の点、マイクを使っているときはオレンジの点だけを表示するのに対して、Android 12はマイクとカメラのアイコンを一時的に表示してその後、邪魔にならないよう緑色の点に表示が変化する。
インターネットボタン
これまでAndroidのクイック通知パネルには、Wi-Fiとモバイルデータのボタンが別れて表示されていたが、Android 12 ベータ2ではインターネットに統合される。
インターネットボタンをタップすると、利用できるWi-Fiとモバイルデータが表示されて、それぞれのネットワークをタップするとカンタンに接続を切り替えられる。
Android 12の正式提供は秋
ベータ2まで進行したAndroid 12はあと3回のアップデートを配信した後に、秋に正式版を公開する予定だ。
まずはGoogle Pixelスマートフォンに配信されたあと、数ヶ月かけてパートナーメーカーのデバイスにもアップデートが配信される。
Android 12の最大の目玉は「Material You」採用に伴う史上最大のデザイン変更だが、大規模なデザイン変更はユーザーに混乱が生じるため、例年に比べて各メーカーはアップデートの提供に慎重になる可能性がある。
正式提供まで待てない場合はベータ版を導入することで数ヶ月先に新しいデザインや新機能の体験が可能。詳細なAndroid 12 ベータへのアップデート方法はこちらの記事で詳しく解説している。
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