日本時間5月16日、GoogleがAndroid 15 ベータ2を公開しました。今回のアップデートでは、新機能のほかにもベータ版を利用できるデバイスの拡大が発表されています。
Google Pixel以外でもベータ版が利用可能に
先月から提供されているベータ版のAndroid 15は、Google Pixelデバイス向けに限定提供されていました。
ベータ2からはシャープやOPPO、Xiaomi、Nothingといった日本でもおなじみのメーカーのデバイスにて、準備ができ次第、利用できるようになります。
Google Pixelデバイスにおけるベータ版の導入手順は以下の記事で詳しく解説しています。ベータ版は開発途中のものであり、致命的な不具合が多数含まれているため、日常的に利用するスマートフォンへのインストールは推奨されていません。
Android 15 ベータ2の新機能
以下はAndroid 15 ベータ2で追加された主要な新機能です。
アプリを完全に隠せる「プライベートスペース」
他人に見られたくない、触られたくないアプリを完全に隠すことができる「プライベートスペース」が追加されました。
例えば、触られたくないビジネスで利用するアプリや、見られたくない銀行系のアプリなどを専用の独立したスペースに隠すことで、誰の目にも触れないようにすることができます。
もちろんアプリの通知を見ることができず、設定や他のアプリ、アプリ履歴画面から見えなくなり、アプリで作成したコンテンツも他人が見ることができません。
なお、隠したアプリは本人の指紋認証やパスワード、パスコードによってロックを解除することでアクセスできるようになります。
待望のアプリペア保存機能が登場
タブレットや折りたたみデバイスのPixel Foldなど、特に大画面デバイスで役立つマルチタスク機能が改善されます。
現在、画面下に表示されるタスクバーは無操作状態が続くと勝手に消えますが、ベータ2では常にタスクバーを表示するオプションが追加されます。
また、待望の機能として画面分割モードで起動したアプリのペアを保存できる機能も追加されます。
例えば、Gmailでイベントの予定を確認してGoogleカレンダーに登録することが頻繁にあるならペアとして保存しておくことで、いつでもすぐに2つのアプリを同時起動できます。
誤って前の画面に戻る問題が改善
Androidでは、アプリを起動中に画面の端から中央に向かってスワイプすると、ページをめくるように前の画面に戻ることができますが、誤ってアプリが終了してストレスを感じることがよくあります。
これは今開いているページが最初なのか、途中なのかわからない、わかりにくいことが原因。ベータ2では、ページをめくる時に表示されるアニメーションを最初のページとそれ以外のページで変化させることで、ストレスが軽減します。
日本語フォントがバリアブルフォントに
デフォルトの日本語フォント「NotoSansCJK」がバリアブルフォント化されました。
また、ひらがなの旧字体である変体仮名用の新しいフォントが追加されています。
ターゲットSDKバージョンの引き上げ
マルウェアの多くは新しいバージョンのAndroidで導入されたセキュリティやプライバシーを保護する機能を回避するために、古いAPIレベルをターゲットにします。
これを防ぐためにAndroid 15以降では、targetSdkVersionが24未満のアプリをインストールできなくなります。
targetSdkVersionの24未満は、Android 6.0 Marshmallowも含まれるため、開発者はAndroid 7.0 Nougat以降をターゲットにする必要があります。
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