多くのスマートフォンやフルワイヤレスイヤホンの充電ケースが採用するように、ワイヤレス充電と言えばQiです。
この春からはマグネットを活用したQi2対応の製品も続々発売されるなど、今後も普及は拡大していくでしょう。
しかしQiの欠点はそれなりの大きさのコイルが必要になることから小型のデバイスに搭載できないことです。NFCワイヤレス充電であれば、Qiに対応できない超小型デバイスでも置くだけ充電を実現することが可能になります。
紛失防止タグ向けの機能か
2020年5月に発表されたNFCワイヤレス充電(WLC)を可能にするアンテナは大きさが1cm²以下(Qiは10cm²以上)と超小型であることが特徴です。
イヤホンやスタイラス、スマートウォッチ、紛失防止タグといった小型デバイスに搭載するのに最適にも関わらず、発表から約4年が経過した今も普及していません。
これはAndroidのようなプラットフォームがサポートしていないことが1つの理由ですが、Android AuthorityはGoogleが先週リリースしたベータ版のAndroid 15からNFCによる充電の開始と停止、充電情報ペイロードの読み取りなどができるNfcChargingクラスを発見しています。
Googleは過去に一度、WLCのサポートに取り組んだものの計画を破棄したようです。取り組みを再開した理由は今月から開始したデバイスを探すネットワーク機能にあるはず。
というのも5月以降に同ネットワークに対応した紛失防止タグの発売が発表されていますが、AirTagも含めて紛失防止タグは乾電池で動作するものが多く、電池交換の利便性と環境面で問題があります。
なお、NFCワイヤレス充電に対応するには、充電に対応したアンテナが必要になるものの、このアンテナはNFCデータ転送も可能で従来のアンテナを置き換えることが可能です。
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