Google、全Androidデバイスで位置情報を追跡する新機能を開発中。AirTag対抗の「PixelTag」も期待
今春、Appleが全世界のiPhone/iPad/Macで位置情報を追跡する「探す」ネットワークを他社に開放し、探すネットワークに対応する紛失防止タグ「AirTag」を発売した。
GoogleもAppleに対抗すべく、すべてのAndroidデバイスで位置情報を追跡する独自のネットワークを開発していることが明らかになった。
Googleが「端末を探すネットワーク」を開発中
Androidスマートフォン/タブレット/スマートウォッチをどこかに置き忘れるなどして紛失した場合は「端末を探す」アプリを使って現在地を地図上に表示し、手元に戻るまでロックしたり、データを消去したり、音を鳴らすことができる。
Appleの「探す」ネットワークでは、Bluetoothを使って他人のデバイスと通信し、位置情報をiCloudに送信することで全世界のAppleデバイスと位置情報を共有・追跡(エンドツーエンドで暗号化されているので安全)しているが、Googleの端末を探す機能にこういった機能は実装されていない。
- 電源がオンになっている
- Googleアカウントにログインしている
- モバイルデータまたは Wi-Fi に接続している
- Google Playでの表示がオンになっている
- 位置情報がオンになっている
- 「デバイスを探す」がオンになっている
今年、Appleは「探す」ネットワークをサードパーティに開放し、同ネットワークを活用した紛失防止タグの「AirTag」を発売。さらに、秋に配信するiOS 15ではiPhoneの電源が切れている場合でもパワーリザーブの状態であれば位置情報を特定できるようアップデートする。
位置情報を活用したサービスにおいてGoogleが遅れを取っている状態だが、XDA-developerが「端末を探す」アプリを解析したところ、この遅れを取り戻すコードが見つかったようだ。
<string name=”mdm_find_device_network_description”>Allows your phone to help locate your and other people’s devices.</string>
<string name=”mdm_find_device_network_title”>Find My Device network</string>
上記のコードは「端末を探すネットワーク」「あなたの携帯電話で自分やほかの人のデバイスの位置を特定できるようにします」といったメッセージを表示するためのコードで、GoogleがAppleの探すネットワークと同じものを開発していることがわかる。
いつ提供されるのか、今年秋に配信予定のAndroid 12に含まれるのか、すべてのデバイスで利用できるのか、ネットワークの利用を拒否できるのかなど現時点で詳細はわかっていない。
開発が中止される可能性もあるが、実際に提供されればAirTag対抗の「PixelTag」のようなGoogle独自の紛失タグやサードパーティの紛失防止タグの登場も期待できる。電池が切れたPixelスマートフォンやXperia、GalaxyなどAndroidデバイスの追跡も可能になるかもしれない。
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