- ピクセル7 Proは機内モード時のWi-FiとBluetoothの設定値を記憶
- 機内モードオン時のWi-Fi/Bluetoothの再現は、12月6日のアップデートによる
- Wi-FiとBluetoothの設定値記憶は、従来のモデルにも配信される可能性
2014年に航空法が改正されたことによって、スマートフォンを機内モードにしてモバイルデータ通信を制限することを条件に飛行時でもBluetoothやWi-Fiの使用が可能になりました。
それまではスマートフォンで機内モードをオンにすると、Wi-FiとBluetoothが強制的にオフになる仕様でしたが、法改正を考慮してAppleは機内モードをオンにしてもWi-FiとBluetoothがオフにならないように変更しています。
Googleも重い腰を上げて2020年にリリースしたAndroid 11にて、ワイヤレスイヤホンを使用している場合に限ってBluetoothを強制オフにしないアップデートを行いましたが、Wi-Fiについては強制的にオフになる仕様のため、機内Wi-Fiサービスを利用する場合は、いちいち機内モードをオフにしてからWi-Fiをオンにする必要がありました。
このわずらわしい仕様が見直されています。
機内モードオン時のWi-FiとBluetoothの設定を記憶
Pixel 7 Proにて、機内モードをオンにしてからWi-Fiをオンにしたところ「Wi-FiをOFF/ONにしました。機内モードでもWi-FiをOFFにしない限り、スマートフォンでWi-Fiを引き続き使用できます」といった通知が表示されるようになりました。
また、機内モードをオンにした状態のままWi-Fiをオンにすると、Pixel 7 Proは設定値を記憶するようで、次回以降、機内モードをオンにしたときにWi-Fiの設定が再現されます。
Pixel 6 Proでは、この通知は表示されず、機内モードをオンにするとワイヤレスイヤホンを使用している場合を除いて常にWi-FiとBluetoothがオフになることを確認しています。つまり、機内モード時の設定値は記憶されていません。
2機種の違いは日本時間12月6日に配信されたアップデートを適用したかどうかです。
Googleは約80もの不具合修正と機能改善を含むアップデートを提供する際に「機内モードをオフにした後のネットワーク接続の全般的な改善」と案内していましたが、これはおそらく機内モード時のWi-Fiの設定値を記憶する機能のことを示しているようです。
Wi-FiだけではなくBluetoothも同じです。
機内モードをオンにした時のBluetoothの設定値が記憶され、次回以降、機内モードをオンにした時はBluetoothの設定が再現されます。
動作をまとめると以下のようになります。
アップデート前 | アップデート後 | |
---|---|---|
Wi-Fi | 常にオフ | 前回、機内モードオン時の値を再現 |
Bluetooth | ワイヤレスイヤホン使用時を除いてオフ | 前回、機内モードオン時の値を再現 |
Wi-Fiの設定が記憶されたことで、出張や旅行、帰省時に利用する飛行機移動でWi-Fiの利用がスムーズになります。さらに、Bluetoothの設定も記憶されるため、ワイヤレスイヤホンだけでなく、Pixel Watchなどのスマートウォッチを利用している人にとっても嬉しいアップデートです。
機内モード時のWi-FiおよびBluetoothの設定値の記憶機能は、Pixelスマートフォンで確認していますが、機種によって動作は異なる可能性があります。いずれは多くのAndroidスマートフォンに導入されるものと思われます。
Android スマートフォンの機内モードをオンにすると、Wi-Fi と Bluetooth はデフォルトでオフになります。この設定を変更して、ワイヤレス接続をオンのままにすることができます。これにより、スマートウォッチや Bluetooth イヤフォンなどのデバイスとの接続を維持できます。ワイヤレス接続をオフに戻すこともできます。機内モードを次回オンにしたときは、前回使用した設定が呼び出されます。
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