Googleが最新のAndroidバージョン別シェアを公開しました。
前回の更新で大幅なシェア増加を記録した最新のAndroid 13は、まだトップ3には入っていないものの、Android 12の普及率を遥かに上回るペースで普及しています。
シェアトップは23.1%のAndroid 11
Androidのバージョンシェアは数年前に公開がストップしていますが、開発者がアプリをどれだけ多くのバージョンで動作するのか決定するための参考情報として四半期に一度のタイミングで公開しています。
バージョンシェアが公開される場はAndroidアプリの開発環境「Android Studio」で、バージョンの累積シェアを示す「CUMULATIVE DISTRIBUTION」を確認できます。
例えば、Android 13 T(APIレベル33)のCUMULATIVE DISTRIBUTIONが15.0%の場合、Android 13 T/APIレベル33をターゲットに開発したアプリは、Android全体の15%で動作することになります。
バージョンシェアの集計方法については明かされていませんが、従来どおりであれば、集計日までの直近7日間にGoogle Playストアへのアクセスから集計されたものです。
Oreoが謎のシェア増加
累積シェアから各バージョンのシェアを割り出すことも可能。以下の表にバージョンおよびAPIレベルごとのシェアと前回との増減をまとめました。
バージョン | APIレベル | シェア | 増減 | 配信時期 |
---|---|---|---|---|
Android 4.4 KitKat | 19 | 0.5% | -0.1% | 2013年10月 |
Android 5.0 Lollipop | 21 | 0.3% | -0.1% | 2014年11月 |
Android 5.1 Lollipop | 22 | 1.5% | 2014年11月 | |
Android 6.0 Marshmallow | 23 | 2.3% | -0.2% | 2015年10月 |
Android 7.0 Nougat | 24 | 1.5% | -0.3% | 2016年8月 |
Android 7.1 Nougat | 25 | 1.5% | 2016年8月 | |
Android 8.0 Oreo | 26 | 2.2% | +1.6% | 2017年8月 |
Android 8.1 Oreo | 27 | 6.1% | 2017年8月 | |
Android 9.0 Pie | 28 | 11.9% | -0.4% | 2018年8月 |
Android 10 Q | 29 | 17.8% | -0.7% | 2019年9月 |
Android 11 R | 30 | 23.1% | -0.4% | 2020年9月 |
Android 12 S | 31 | 16.3% | -0.2% | 2021年10月 |
Android 13 T | 33 | 14.7% | +2.6% | 2022年8月 |
今回もトップシェアは2020年9月に公開された「Android 11」の23.1%で、2019年9月に公開された「Android 10」の17.8%、2021年10月に公開された「Android 12」の16.3%と続いています。
ただし、いずれもシェアは低下しており、+2.6%を記録したAndroid 13への移行が進んでいることがわかります。前回バージョンのAndroid 12はリリースから1年後のシェアは13.3%でしたが、Android 13は公開から9ヶ月で記録を抜きました。
これはスマートフォンシェアでトップを争うSamsungを筆頭に各メーカーのアップデート提供が早まっている影響が大きいのでしょう。また、前回のシェア更新からSamsungが各国で歴代最高の予約数を記録したGalaxy S23シリーズを発売し、Googleも「Pixel 7a」を発売するなどAndroid 13がシェアを伸ばす要素がありました。
シェアが大きく伸びるとは思えませんが、今月には折りたたみスマートフォン「Pixel Fold」とタブレットの「Pixel Tablet」が発売される予定で今後もAndroid 13のシェアは伸びていきそうです。
不思議なのはAndroid 8.x Oreoが1.6%もシェアを伸ばしたことです。これについては説明がつきません。
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