最新のAndroidバージョン別シェアにおいてAndroid 13の割合が大幅に増加したことが明らかになりました。
今年1月の初登場時のシェアは5.2%でしたが、4月時点では12.1%と2倍以上を記録しています。
Android 13への移行が順調に進む
Androidのバージョンシェアは数年前に公開がストップしていますが、開発者がアプリをどれだけ多くのバージョンで動作するのか決定するための参考情報として四半期に一度のタイミングで公開しています。
バージョンシェアが公開される場はAndroidアプリの開発環境「Android Studio」で、バージョンの累積シェアを示す「CUMULATIVE DISTRIBUTION」を確認できます。
例えば、Android 10 Q(APIレベル29)のCUMULATIVE DISTRIBUTIONが68.0%の場合、Android 10/APIレベル29をターゲットに開発したアプリは、Android全体の6割以上で動作することになります。
今月はまだAndroid Studioの数値は更新されていないものの、いち早く9to5Googleが明らかにしています。
バージョンシェアの集計方法については明かされていませんが、従来どおりであれば、集計日までの直近7日間にGoogle Playストアへのアクセスから集計されたものです。
累積シェアから各バージョンのシェアを割り出すことも可能。以下の表にバージョンおよびAPIレベルごとのシェアと前回との増減をまとめました。
バージョン | APIレベル | シェア | 増減 | 配信時期 |
---|---|---|---|---|
Android 4.4 KitKat | 19 | 0.6% | -0.1% | 2013年10月 |
Android 5.0/5.1 Lollipop | 21/22 | 1.9% | -0.2% | 2014年11月 |
Android 6.0 Marshmallow | 23 | 2.5% | -0.3% | 2015年10月 |
Android 7.0/7.1 Nougat | 24/25 | 3.3% | -0.4% | 2016年8月 |
Android 8.0/8.1 Oreo | 26/27 | 6.7% | -2.8% | 2017年8月 |
Android 9.0 Pie | 28 | 12.3% | -0.9% | 2018年8月 |
Android 10 Q | 29 | 18.5% | -1.0% | 2019年9月 |
Android 11 R | 30 | 23.5% | -0.9% | 2020年9月 |
Android 12 S | 31 | 16.5% | -2.4% | 2021年10月 |
Android 13 T | 33 | 12.1% | +6.9% | 2022年8月 |
今回もトップシェアは2020年9月に公開された「Android 11」の23.5%で、2019年9月に公開された「Android 10」の18.5%、2021年10月に公開された「Android 12」の16.5%と続いています。
最もシェアを伸ばしたのは+6.9のAndroid 13です。前回の更新で最もシェアを伸ばしたAndroid 12は早くもマイナスを記録し、ほかすべてのバージョンもシェアを落とすなど順調にAndroid 13への移行が進んでいることがわかります。
例えば、前回バージョンのAndroid 12はリリースから1年後のシェアは13.3%でしたが、Android 13は公開から8ヶ月足らずでその記録を抜こうとしています。
Android 13のアップデートがスムーズな理由は各メーカーのアップデート提供が早まっていることが挙げられます。
なかでもスマートフォンシェアで1位、2位を争うSamsungの貢献は特に大きいでしょう。昨年12月にはGalaxy S22シリーズ、Z Fold4、Z Flip 4、、S21シリーズ、Z Fold3、Z Flip 3、2月にはGalaxy S20シリーズにAndroid 13のアップデートを配信するなど、多くの機種に迅速にアップデートを提供しました。
発売時からAndroid 13が搭載されているGalaxy S23シリーズの存在も大きいようです。Samsungによれば、Galaxy S23シリーズの予約数はGalaxy S21の2倍の予約数を記録したS22シリーズをも上回り、各国で歴代最高の予約数を記録。20日に発売される日本でもすでに前作の予約数を上回ったようです。
なお、Googleはベータ版のAndroid 14を今週公開しており、夏以降に正式リリースされる予定です。
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