Googleが最新のAndroidバージョンシェアを公開しました。
2023年5月の前回更新時はAndroid 11がトップシェアでしたが、Android 12の普及スピードをはるかに上回るAndroid 13が一気にトップシェアを奪取しました。
早くもAndroid 13がトップシェアに
Androidのバージョンシェアは数年前に公開がストップしていますが、開発者がアプリをどれだけ多くのバージョンで動作するのか決定するための参考情報としておおむね四半期に一度のタイミングで公開されています。
バージョンシェアが公開される場所はAndroidアプリの開発環境「Android Studio」で、バージョンの累積シェアを示す「CUMULATIVE DISTRIBUTION」を確認できます。
例えば、Android 13 T(APIレベル33)のCUMULATIVE DISTRIBUTIONが22.4%の場合、Android 13 T/APIレベル33をターゲットに開発したアプリはAndroid全体の22.4%で動作することになります。
バージョンシェアの集計方法については明かされていませんが、従来どおりであれば、集計日までの直近7日間にGoogle Playストアへのアクセスから集計されたものです。
Android 13/12のシェアが24%→38.2%に増加
累積シェアから各バージョンのシェアを割り出すことも可能です。以下の表にバージョンおよびAPIレベルごとのシェアと前回との増減をまとめました。
バージョン | APIレベル | シェア | 増減 | 配信時期 |
---|---|---|---|---|
Android 4.4 KitKat | 19 | 0.4% | -0.1% | 2013年10月 |
Android 5.0 Lollipop | 21 | 0.2% | -0.1% | 2014年11月 |
Android 5.1 Lollipop | 22 | 1.2% | -0.3% | 2014年11月 |
Android 6.0 Marshmallow | 23 | 1.9% | -0.4% | 2015年10月 |
Android 7.0 Nougat | 24 | 1.3% | -0.2% | 2016年8月 |
Android 7.1 Nougat | 25 | 1.3% | -0.2% | 2016年8月 |
Android 8.0 Oreo | 26 | 1.9% | -0.3% | 2017年8月 |
Android 8.1 Oreo | 27 | 5.4% | -0.7% | 2017年8月 |
Android 9.0 Pie | 28 | 10.5% | -1.4% | 2018年8月 |
Android 10 Q | 29 | 16.1% | -1.7% | 2019年9月 |
Android 11 R | 30 | 21.6% | -1.5% | 2020年9月 |
Android 12 S | 31 | 15.8% | -0.5% | 2021年10月 |
Android 13 T | 33 | 22.4% | +7.7% | 2022年8月 |
トップシェアは2023年に公開されたAndroid 13の22.4%で、2020年に公開されたAndroid 11の21.6%、2019年に公開されたAndroid 10の16.1%と続いています。
Android 13の公開1年後のシェアはAndroid 12の13.3%を大幅に上回り、さらに前回更新時からわずか4ヶ月でシェアが7%以上も増加するなど、急速な移行が進んでいることがわかります。
Android 13の普及が進む理由はスマートフォンシェアでトップを争うSamsungをはじめとして各メーカーのアップデート提供が早まっている影響が大きいものと予想されます。
今回の更新から数日後にAndroid 14が公開されており、同OSを搭載したPixel 8、Pixel 8 Proも発売され、年内には他のスマートフォンでもAndroid 14を搭載したデバイスが登場することから、次回更新時にはAndroid 10以降のシェアが減少し、Android 14が上記リストに登場することが予想されます。
Android 14の公開日は約2ヶ月遅れたことからAndroid 13が初登場した時のシェア5.2%を下回ると思いますが、アップデートの迅速化や買い替えが順調に進むようであれば、同等の数字を記録するかもしれません。
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