今春、Appleとゴールドマン・サックスが共同でクレジットカードを発行するようだ。iPhoneの新機能と連動すると報じられている。両社がクレジットカードの発行で協力するとの噂は昨年にも報じられていたがついにスタートする。
新たな収入源の確保とApple Payの普及が狙いか
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、Appleとゴールドマン・サックスは数週間中に従業員でテストを行い、正式にスタートさせるようだ。
両社が発行するクレジットカードはWalletアプリに登録することで予算設定や残高管理ができ、Apple Payとも連動する。クレジットカードはマスターカードの決済ネットワークを利用して、ほとんどの買い物に約2%のキャッシュバックを付けるそうだ。さらに、アップル製品やサービスを購入した場合はさらに大きな特典を付ける可能性もあるとのこと。
参考になるのは、Appleがバークレイズと共同で提供している「Apple Financing with Barclaycard Credit Card」だろう。同クレカでは、Apple製品を購入するユーザーに対して無利息のローンとポイントプログラムを用意している。
ポイントプログラムは、Apple Storeで製品を購入すると1ドルごとに3ポイント、レストランで決済すると1ドルごとに2ポイント、その他すべての決済では1ドルごとに1ポイントが付与される。貯まったポイントは、2,500ポイントで25ドルのApple StoreギフトカードまたはApp Store&iTunesギフトカードに交換できる。Appleファンにとっては大きなメリットのあるプログラムだろう。
Appleの狙いは新たな収入源の確保。決済関連においてはApple Payによる手数料で収益を得ているが、ユーザーがWalletアプリにクレジットカードを登録して、Apple Payで決済したときのみAppleに手数料が入るため、大きな収益を期待できない。しかし、独自にクレジットカードを提供することで、Apple Payを利用しなくても手数料を得ることができ、普及が進まないApple Payの利用拡大も狙えるとのこと。
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