Appleが日本時間6月4日に開催したデベロッパーイベント「WWDC 2019」で、iPad向けのOSとして「iPadOS」を発表した。
iPad向けのiOSは「iPadOS」に
2010年に初代モデルが発売されたiPad。発売当時は「iOS 3.2」が搭載され、これまで約9年間にわたってアップデートされてきたが、これからは「iPadOS」として提供されることになる。
長い間、iOSはiPhoneとiPadに同じような機能やインターフェースを提供していたが「iOS 10」でiPad独自の機能が追加。「iOS 13」でも独自機能が大幅に強化されたことが要因の1つだろう。OSを分割することで開発の負担を和らげる狙いがあるものと思われる。
なお、iPadOSで追加される新機能には、ウィジェットを表示できる新しいホームスクリーンや同一アプリを同時表示可能になったSplit View、長押しによるリンクプレビュー、Safariは新しいキーボードショートカットやダウンロードマネージャーを備える。
ファイルアプリでは深い階層にアクセスできるmacOSのような「カラムビュー」に対応。USBドライブのサポート(USBメモリやSDカード、カメラから直接写真を取り込むことも)やApp Storeからフォントをダウンロードできるカスタムフォントもサポートする。
新しいジェスチャー操作として3本の指を使ったカット/コピー・ペースト、操作を元に戻す(Undo)も追加される。
専用のペンデバイス「Apple Pencil」はレイテンシー(ペンが画面に触れてから反映されるまでのレスポンス)が20msから9msに向上。Apple Pencilで画面の右端から内側にスワイプするだけでスクリーンショットも撮影できる。さらに、iPadをMacのサブディスプレイとして使用できる「SideCar」にも対応する。
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