MacではデフォルトのブラウザをSafariからChrome、Firefoxなどに変更できるが、なぜかiPhone/iPadで変更できない。
iPhoneの発売から13年が経過する今年、ようやくいくつかのデフォルトアプリを変更できる可能性があるようだ。
早ければ6月のWWDCで発表?
Bloombergによると、Appleは自社のサービスを不当にひいきしているとの批判を受けて、iPhone/iPad/HomePodのデフォルトアプリをサードパーティに開放することを検討しているとのこと。
解放の対象になっているのはウェブブラウザとメールだ。今はiPhoneでリンクをタップしたり、AirDropで送信されたリンクをタップすると、すべてSafariで(内蔵ブラウザを除く)表示される。同じようにSafari上に表示されたメールアドレスをタップするとメールアプリが表示されてしまう。
これは2008年にApp Storeが登場してから一度も変わっていない頑固なポリシーだが、アメリカでは独占禁止法違反の指摘があるという。
Appleは「HomePod」や「Siri」についてもデフォルトアプリの解放を検討しているそうだ。
現在はHomePodやiPhoneに“Hey Siri、何か音楽をかけて”と話しかけると当たり前のようにApple Musicのライブラリから曲が再生される。これを回避するにはAirPlayを利用するか、“Hey Siri、Spotifyで何か音楽をかけて”とサービスを指定する必要があるため面倒だ。
デフォルトアプリの解放は必ずしもAppleにとってマイナスではない。スマートスピーカー市場で5%のシェアも取れていない「HomePod」だが、音質は他のスマートスピーカーとは比較にならないほど良く、デフォルトのアプリの解放によってシェアが上がる可能性はある。
デフォルトアプリの解放は多くのAppleユーザーが望んでいるが、最終的な決定はまだ下されていないとのこと。決定された場合、早ければ秋に配信されるであろう「iOS 14」のアップデートで解放される可能性があると伝えている。
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