Android 10で削除されてしまったファイル共有機能「Android Beam」。すでにAndroid Beamに代わる新しいファイル共有機能の開発が確認されていたが、最新の情報によれば「Nearby Sharing」としてそう遠くない時期にリリースされる可能性があるようだ。
Android Beamの代替機能が登場か
Androidの新しい共有機能は「Fast Share」として発見され、AirDropのようなシンプルな操作でカンタンに写真や動画などを共有できるほか、Android Beamの最大の弱点だった共有速度も大幅に改善されることが明らかになっていた。
これらの概要を明らかにしていたXDA-Developersが、Pixel 2とPixel 4を使って実際に機能を動作させることに成功している。
改名された「Nearby Sharing」の設定画面では、共有時に使用するアカウントやデバイスネーム、共有方法の確認・変更できる。共有方法はData/Wi-Fi only/without Internetの3種類で、Dataは通信量が加算されるため小容量ファイル向け、Wi-Fi onlyはデフォルト、without Internetはオフラインでデータをシェアできるそうだ。
見知らぬ人にわいせつな画像を送りつけて嫌がらせをする“AirDrop痴漢”(iOS 13で対策済み)が一時期話題になったが、「Nearby Sharing」では受信する側が毎回機能をオンにしない限り、データを共有できない対策オプションが用意されている。
AirDropでは送信側が共有したい画像と送信先を選択すると、受信側に通知画面が表示され、承認ボタンを選択すると画像や動画が転送されるが、「Nearby Sharing」では、“Device Visibility”のオプションを“Hidden”に設定すると、受信側がクイック設定パネルから「Nearby Sharing」を選択しないかぎり送信先に自分の端末が表示されないーーつまり、事前に「写真送っても良い?」「いいよ」というやり取りがないとデータを共有できないことになる。
知っている仲であっても事前の会話なしにいきなりファイル共有することはほとんどないため、痴漢対策のオプションを有効にしてもストレスなく自然にファイル共有ができるはずだ。
待ち望まれているAndroid標準のファイル共有機能はいつリリースされるのだろうか。XDA-Developersは調整が必要(デモでは動画の共有に失敗する場面もあった)としながらも準備はほぼ整っていると伝えている。また、「Nearby Sharing」はGoogle Play Servicesに紐付いているため、準備ができればすぐに提供できるだけでなく、Pixelスマートフォン以外でも動作する(以下はOnePlus 7T Proでの動作映像)とのこと。
👀#FastShare #NearbySharing
— Kieron Quinn (@Quinny898) January 24, 2020
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