Googleが何年もの期間をかけて開発したAndroidの共有機能「Nearby Share」を今日8月5日に正式リリースした。
Android版AirDropとも呼ばれている「Nearby Share」では、ユーザーのプライバシーを守りながら写真や動画、リンクなどの各種ファイルを友だちや家族など近い人とカンタンにシェアできる。
ついにAndroid標準の優れた共有機能が登場
Androidには長い歴史があるが使い方がカンタンで転送速度が高速な優れたファイル共有機能はなかった。すぐ隣にいるのにいちいちLINEを起動して送っていた人も多いはずだ。
新しい「Nearby Share」ならタップ操作だけで写真も動画もリンクも共有できる。Android 10で削除された「Android Beam」は低速だったが、新しい共有機能はBluetoothだけでなくWebRTCやローカルWi-Fiを使用して高速に転送できる。
プライバシーにも配慮されている。連絡先を交換することなく写真や動画を共有可能。利用したくない場合は機能をオフにしたり、連絡先に登録している相手だけに制限したり、さらに指定した相手だけに制限することも可能だ。承認しない限りはファイルを受け取ることはないためAirDrop痴漢のような事件も起きにくい。
「Nearby Share」は今日から一部のPixelスマートフォンとGalaxyなどのSamsungデバイスで利用できる。利用可能になるとクイック設定パネルに「Nearby Share」のアイコンが追加される。
機能自体はAndroid 6.0以降であれば利用できるため、将来的には膨大な数のAndroidデバイスが対応するはずだ。Googleは今後数週間にわたってより多くのAndroidデバイスに提供するためにパートナーと協力していくと説明している。
今後数ヶ月以内にはChromebookも「Nearby Share」に対応するため、AndroidとChromebook間でも共有可能になる。
なお、AirDropとNearby Shareには相互連携がなくiPhoneとAndroid間で写真や動画を共有することはできない。Googleは「将来的に他のプラットフォームにもNearby Shareを搭載する予定だ。」と答えているが、噂されているWindows版やMac版Google Chromeへの搭載を示唆しているのかもしれない。
「Nearby Share」の使い方は以下の記事で詳しく紹介している。
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