北海道バス事故、スマホの衝突事故検出で自動通報→事故発生から11分で救急車到着
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

北海道・八雲町で今月18日、対向車線をはみ出したトラックがバスに衝突して5人が死亡した交通事故にて、事故発生からわずか11分後に救急車が到着していました。
スピード到着の理由として、バスの車内にいた乗客のスマートフォンが事故の衝突を検出して自動で消防に通報していたことがわかりました。
iPhoneとPixelスマホでは交通事故の検出→自動通報機能あり
北海道ニュースUHBによると、乗客が持っていたスマートフォンが衝撃を感知し、自動で消防に通報したとのこと。消防は直後に繋がった電話でバスの中からは悲鳴が聞こえたとしています。
スマートフォンの衝突事故検出または自動車事故検出機能はすべての機種に備わっているわけではありませんが、iPhoneとPixelスマートフォンで利用できます。
iPhoneでは、新しいハードウェアと高度なアルゴリズム、100万時間分のリアルな運転データと衝突事故データを使って交通事故を検知。
検知したあとはiPhoneが、けたたましい音を鳴らし、本体が激しく振動して20秒間のカウントダウンがスタート。カウントダウンが止まらない場合は、利用者が重大な事故に遭っていると判断して緊急通報サービスに自動で通報する仕組みです。音声メッセージで衝突事故にあったことを知らせるだけでなく、緯度と経度による座標とおおよその捜索半径まで伝えます。
なお、衝突事故検出に対応するのは、iPhone 14シリーズ、Apple Watch Ultra、Apple Watch Series 8、Apple Watch SE(第2世代)のみ。
Pixelスマートフォンでは、位置情報やモーションセンサー、周囲の音などをもとに重大な自動車事故を検出し、自動的に緊急サービスに発信。位置情報と発生した事象に関する情報を送信します。
iPhoneと違って対応機種は幅広く、Pixel 3 以降のモデルであれば利用できます。
今年の冬、スキーやスノーボードで転倒した際に衝突事故を誤検出して誤った通報が相次いだことからネガティブなイメージを持っている人もいるかもしれません。せっかくの機能をオフにしている場合は、以下の手順に従って再度オンにしておきましょう。
iPhoneで衝突事故検出をオンにする
- iPhoneの設定画面を表示して「緊急SOS」をタップします
- 「激しい衝突事故発生後に電話」をオンにします
Pixelで自動車事故検出をオンにする
- 設定画面を表示して「緊急情報と緊急通報」に進みます
- 「自動車事故検出」をタップしましょう
- 自動車事故検出のスイッチをオンにします
- 注意事項を確認したら「OK」をタップします
- 身体活動データへのアクセスを許可するため「許可」をタップします
- 位置情報へのアクセスを許可または更新するため「設定」をタップします
- 「常に許可」に変更して画面右上の「←」をタップします
- 自動車事故検出のスイッチがオンになったら完了です
- 家族など緊急連絡先にも共有する場合はスクロールして「緊急事態の共有」をオンにします
- 「セットアップ」のボタンを押します
- 「連絡先の追加」をタップして家族などの連絡先を追加後、「次へ」を押します
- 緊急事態の共有中に緊急連絡先に共有する情報を選択して「次へ」を押します
- 「完了」ボタンをタップして完了です
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