2018年2月11日の日曜アメトーークで放送された「iPhoneついていけない芸人」で出演していたタレント、スタジオで番組を観覧していた人も含めて最も驚かれていた機能が文字の入力時にカーソルをカンタンに移動する方法です。知らない人もそれだけ多かったようです。
この記事ではiPhoneの文字入力、文章作成・修正に欠かせないカーソルを移動する方法を紹介します。
目次
- 文字入力時にカーソルを移動するのは難しい
- 画面をタップする、画面を長押し→スライドする
- 「3D Touch」でカンタンにカーソル移動する
- カーソルキー対応の文字入力アプリを使う
- 新機能:空白キーの長押しでカンタンなカーソル移動
- 【廃止】iPhoneを横向きにして「カーソルキー」を使う
文字入力時にカーソルを移動するのは難しい
iPhoneで文字を入力している時に間違った文字を入力したり、誤って変換したり、文章の途中に文字を追加したい時などiPhoneで文章を入力する時に必須となるカーソルの移動。
カーソルを移動する方法はいくつもありますが、多くの人は思ったところにカーソルを移動させようと思ってもズレてしまって難しいと感じているはず。そんな時に役立つ機能がiPhone 6sで追加されました。iPhone SEを除くiPhone 6s〜iPhone XSなら対応している機能です。
さらに、iOS 12ではすべての機種でカンタンにカーソルを移動できる機能が追加されています。
画面をタップする、画面を長押し→スライドする
カーソルを移動させる基本的な方法は移動したい位置に画面をタップするというもの。しかし、画面の小さいiPhone――特にiPhone SEのような小さい画面では思ったところにカーソルを移動させるのが難しく、ズレてしまうことがほとんどです。
画面を長押ししてから指をスライドする方法もあります。長押しすると同時に指の周辺に拡大鏡が表示されるため、思ったところにカーソルを移動させることができます。ただ、最近のiPhoneは画面が大きく、そしてiPhone X以降は画面が縦長になっているため、カーソルを移動させたいところまで指が届かないということも多いかもしれません。
「3D Touch」でカンタンにカーソル移動する
画面をタップしたり、画面を長押ししてカーソルを移動する方法を紹介しましたが、思ったところにカーソルを移動させるのが難しいと感じる人がほとんどでしょう。そんな時に便利なのが「3D Touch」を利用したカーソル移動です。
- iPhone 6sシリーズ
- iPhone 7シリーズ
- iPhone 8シリーズ
- iPhone X
- iPhone XSシリーズ
3D Touchは、画面を長押しするのではなく、軽く押し込むことで様々な機能が使える機能です。例えば、LINEでは既読を付けずにメッセージを確認することも可能です。

この3D Touchを使って文字入力時に表示されるキーボードを軽く押し込むと、キーボードの文字がすべて消えるのでその後に画面から指を離さずそのまま指を上下左右に動かすことでカーソルをカンタンに移動することができます。
画面をタップするよりも正確にカーソルを移動させることができ、画面を長押ししてスライドするよりも広い範囲にカーソルを移動させることができます。
「3D Touch」がうまく操作できない時の対処方法
「3D Touch」がうまく操作できない時は、どの程度の力で押したら3D Touchがオンになるかの感度を調整しましょう。
3D Touchの感度は設定画面から調整することができます。「一般」→「アクセシビリティ」→「3D Touch」に移動して“3D Touchの感度”の項目でスライダーを左右に動かすと感度を調整できます。調整後は“3D Touchの感度テスト”の項目にある写真を押し込んで感度を試しながら自分に合ったところを探しましょう。
応用ワザ:単語や段落をカンタンに範囲選択する
応用ワザとして画面を軽く押し込んでキーボードの文字がすべて消えた後、もう一度画面を押し込むと自動で単語の範囲選択ができます。さらに、もう一度押し込むと文章の段落選択ができます。すばやくカンタンに文字をコピーできるので覚えておきましょう。

カーソルキー対応の文字入力アプリを使う
正確にカーソルを移動させるにはキーボードに表示されるカーソル移動専用のキーを利用するのが最もカンタンな方法です。ただし、iPhoneの標準キーボードでは利用できないため、サードパーティ製の文字入力アプリをApp Storeからダウンロードする必要があります。
すべての文字入力アプリでカーソルキーが利用できるわけではありませんが、無料のアプリでは「Simeji」や「Gboard」、有料のアプリでは「ATOK」でカーソルキーが利用できます。

新機能:空白キーの長押しでカンタンなカーソル移動
2018年9月に公開されたiOS 12では、キーボードの空白キーを長押しすることでトラックパッドモードに移行してそのまま指を上下左右に動かすことでカーソルを移動できる新機能が追加されました。
3D Touchに対応していないiPhoneでも利用することができます。

【廃止】iPhoneを横向きにして「カーソルキー」を使う
「iOS 10」までのiPhoneでは、iPhoneを横向きにすることでキーボードの機能が拡張されて縦向きでは表示されないカーソルキーが追加されました。
画面サイズが大きいiPhone 7s Plusなど一部のiPhoneだけで利用できる非常に便利な機能でしたが、Appleサポートに問い合わせたところ、残念ながら2017年9月にリリースされた「iOS 11」で廃止になってしまったそうです。
今のところ代わりになる機能も追加されていないので、カーソルキーを利用するにはサードパーティ製の文字入力アプリをインストールする必要があります。できるだけアプリをインストールしたくないという人は標準キーボードで3D Touchを使ったカーソル移動を利用しましょう。縦向きのキーボードだけでなく、横向きのキーボードでも問題なく利用できます。