Appleが今年秋の配信を予定している「iOS 11」において32bitアプリが起動できなくなることがわかった。
Appleは64bitに初めて対応した「iOS 7」のリリースから4年かけて移行作業を実施してきたことになる。4年の間で多くのアプリが64bit対応を行い、アップデート後も支障がないことを期待したいが、iOS 11が発表されたWWDC17のキーノートでは64bitアプリのシェアはもちろん、32bitアプリが起動できなくなることすら発表しなかった。
そこでiOS 11にアップデートした時にどういったアプリが起動できなくなるのか少し調べてみた。
「iOS 11」で起動できなくなるアプリを確認する方法
「iOS 11」へのアップデート後、32bitアプリを起動するためにアイコンをタップすると「“(アプリ名)”はアップデートの必要があります」「AppをiOS 11で動作させるには、開発元によるアップデートが必要です。」といった警告メッセージが表示されてアプリが起動できなくなる。警告のとおり開発者が64bitに対応する以外の回避方法はない。
では、どういったアプリが起動できなくなるのか。設定画面から「一般」→「情報」→「App」に進むと、「これらのAppによりiPhoneの動作が遅くなる場合があります。」といったメッセージと共に端末にインストールされている32bitアプリが一覧で表示される。
意外にも「Google Earth」は32bitに対応していない。ただ、Googleは4月に開発に2年を費やしてリニューアルしたGoogle EarthのアプリをAndroid向けに公開している。後日、iOS向けにもアップデートが配信される予定。このアップデートが64bit化をともなうものかは不明だがおそらく対応するだろう。
個人的にはアプリのセール情報を確認できる「CatchApp」が64bitに対応していないのが残念だ。アップデートは2014年を最後にストップしている。CatchAppはiPhoneを使い始めたころから愛用しているアプリで、このブログで紹介しているアプリのセール情報もこのアプリで確認していることも多い。
iOS 11のアップデートを前に起動できなくなるアプリを確認して開発者に要望を送れば64bitに対応してくれるかもしれない。開発者の連絡先がわからない場合はApp Storeで「このデベロッパのWebサイト」をタップして公式サイトにアクセスするか、アプリ名でTwitterやFacebookでアカウント検索すると良い。
なお、先日公開した記事で書いたとおり「iPhone 5c」や「iPad 4」以前の32bitデバイスは「iOS 11」にアップデートすらできなくなる。
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