今秋配信予定の「iOS 11」では新しい圧縮規格を採用することにより、写真と動画のサイズが半分になるなど多くの新機能が追加されるが、新たに撮影シーンを自動認識して最適な設定で撮影できる新機能「SmartCam」が追加されることが明らかになった。
花火やペット、スポーツなどのシーンを自動認識「SmartCam」
iOSデベロッパーのGuilherme Rambo氏(@_inside)が、iPhoneと同じiOSを採用するホームミュージックスピーカー「HomePod」のファームウェアからカメラの新機能「SmartCam」を発見した。
iOS 11 (or the next iPhone) will have something called SmartCam. It will tune camera settings based on the scene it detects pic.twitter.com/7duyvh5Ecj
— Guilherme Rambo (@_inside) 2017年8月2日
この機能がどういったものか明確に判断することはできないが、同氏は撮影シーンを自動認識して最適な設定で写真や動画を撮影できる機能ではないかとしている。
AppleがWWDC17で明らかにしたように「iOS 11」のカメラにはQRコードの読取り機能が追加される。「タイムラプス」「スローモーション」など撮影モードが追加されるわけではなく、カメラをかざすだけで自動でQRコードが読取られるというものだ。
そのQRコードの自動認識はHomePodのファームウェアに「QRConfidence」「FigSmartcamSceneQR」 と記述されている。他にも「BrightStageConfidence(ライブなどの明るい舞台?)」「SunsetSunriseConfidence(日の出・日暮れ)「PetConfidence(ペット)」「BabyConfidence(赤ちゃん)」「DocumentConfidence(文章)」「FigSmartcamSceneFireworks(花火)」「FigSmartcamSceneSky(空)」「FigSmartcamSceneSnow(雪)」「FigSmartcamSceneSport(スポーツ)」など多くのシーンに応じた記述がされている。
それぞれのシーンを自動認識した後は「Freeze Motion」と「lowLightAutoHDR」によって処理されるようだ。
「Freeze Motion」がどういった機能か明確ではないものの、顔・ペット・赤ちゃんに適用されることから動く被写体を自動検出して複数の写真を撮影後、その中からベストなものをセレクトするのではないかと予想される。「lowLightAutoHDR」は明るい舞台やサンセット・サンライズなど逆光時に自動適用されるHDRのようだ。
今夏発売されたソニーのXperia XZs/XZ Premiumではシャッターを押した瞬間とそこから遡った3枚の写真を同時に記録。全4枚の写真を撮影することで決定的な瞬間を逃さず撮影できる機能を搭載しているが「Freeze Motion」は同じような機能になるのではないだろうか。
「iOS 11」では、iPhone 7 Plusで利用できるポートレート撮影も大幅にグレードアップされる。画質の向上や暗い場所でのパフォーマンス改善、光学式手ブレ補正、自然な色合いでフラッシュが利用できるTrue Tone flash、HDRにも対応する。
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