iOS 16.3で急増する誤った緊急通報(緊急SOS)を防ぐアップデート
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

最近になって急増しているスマートフォンからの誤通報。誤通報の主な原因はスマートフォンに搭載された自動通報やショートカット機能です。
iPhone 8以降では、サイドボタン/電源ボタンを長押しまたは5回連続で押すと緊急通報が可能。iPhone 14シリーズ、Apple Watch Series 8/Ultra/SE(第2世代)では、車の衝突事故を検出して自動的に緊急通報する機能をサポートしていますが、スキーやスノーボードで転倒した際にも誤って通報してしまう問題が報告されています。
衝突事故の誤検出についてはiOS 16.1.2で最適化されており、日本時間1月24日に配信されたiOS 16.3では、ショートカットの通報機能も改善されました。
ショートカットの緊急通報がボタンから手を放す仕様に
iOS 16.2まではサイドボタンと音量ボタンを長押しし続けるとカウントダウンが開始して警報が鳴り、カウントダウンが終了すると緊急通報を行う「長押しして通報」のオプションが提供されていました。
iOS 16.3では、カウントダウンが開始して警報がなるところまでは同じですが、緊急通報するにはカウントダウン後にボタンから手を離す必要がある「長押ししてから離して通報」に仕様変更されています。
ボタンから手を離さずキャンセルボタンをタップすることで緊急通報をキャンセルできるため、誤った緊急通報を回避できます。

なお、ショートカットによる緊急通報を有効/無効にするには、設定画面から「緊急SOS」に進んで「長押ししてから放して通報」および「ボタンを5回押して通報」のスイッチをオン/オフします。
- iPhoneの設定画面を表示して「緊急SOS」をタップします
- 「長押ししてから放して通報」をオフにします
- 「ボタンを5回押して通報」をオフにします
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