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iOS 18の新しいAI機能。全機能対応はiPhone 15 Proのみ?

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Yusuke Sakakura公開日:2024/05/31 20:45
iOS 18の新しいAI機能。全機能対応はiPhone 15 Proのみ?

Appleが日本時間6月11日午前2時から開催するWWDC2024の基調講演では、iOS 18を含む次期OSの新機能が発表されます。

これまでの噂によれば、iOS 18には多くのAI機能が追加されますが、iPhone 15とiPhone 15 Plusでは、一部機能しか利用できないかもしれません。

多くのオンデバイスAI機能はiPhone 15で利用できず?

Mark Gurmanの報告によると、AppleはGoogleやSamsungと同じようにオンデバイスAIとクラウドAIを提供するそうです。

クラウドAIがオンデバイスAIよりも遥かに優れた高性能AIモデルを使ってデータを処理するのに対して、オンデバイスAIは機能が制限される代わりにAIが処理するデータを外部に出すことなく利用できます。

例えば、Google Pixelでは、オンデバイスAIによってボイスレコーダーアプリで記録した音声をリアルタイムで書き起こしたり、SamsungのGalaxy AIでは、対面の会話をオンデバイスAIによってリアルタイムで通訳します。

一方で、Google Pixelの編集マジックでは、クラウドAIによって写真内の被写体を拡大・縮小したり、もっと目立たせたい場所に移動したり、被写体を消して消したところ生成AIによって自然に埋めることも可能です。

編集前編集後
編集マジック / 左:編集前、右:編集後

Appleも同じように使用するデータに応じてオンデバイスAIとクラウドAIを使い分けることになるでしょう。

これまでのAppleが利用者のプライバシー保護を第一優先にしてきたことを考えると、他社に比べてオンデバイスAIがより重要な役割を持つことになるかもしれません。

しかし、Mark Gurmanによれば、オンデバイスAIの多くの機能は現時点で最も性能の高いA17 Proチップを搭載したiPhone 15 ProおよびiPhone 15 Plusでしか利用できないそうです。

A17 Proチップは、iPhone 15およびiPhone 15 Plusに搭載されるA16 Bionicに比べて、機械学習の処理を担当するニューラルエンジンが最大2倍も高速化されているほか、メモリ容量は2GB多い8GBを備えています。

高性能なAIモデルをオンデバイスAIで動作させるにあたってメモリは最も重要なスペックの1つで、今年秋に発売されるiPhone 16シリーズでは、全機種のメモリ容量が8GBに統一されるとも報じられています。

気になる新しいAI機能ですが、SiriがApple独自の大規模言語モデルを搭載することで、特定のドキュメントを開いたり、メモを別のフォルダに移動したり、メールの削除、記事の要約、リンクをメールで送信といったことが可能になるとのこと。デバイス上で行動分析を行い、自動的にSiriの機能も有効化するそうです。

詐欺電話を検知して警告したり、動画をすべて見ることなく内容を聞けば教えてくれるといった、Googleが今年5月に発表したGeminiおよびGemini Nanoの機能に比べるとかなり見劣りするものです。

また、9月のリリース時点では導入されず、2025年に配信予定のアップデートで追加されるとレポートされています。

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