iPhone 12シリーズで最も安く、最も小さい「iPhone 12 mini」。発表直後こそ大きな注目が集まったが、全iPhoneの販売数のうちシェアがわずか6%に留まるなど期待されていたほど売れていないようだ。
YouTubeやNetflixなど動画コンテンツが人気のため、より大きな画面を求める人や、5G・顔認証・最新のチップセット・超広角で撮れるデュアルカメラよりも3万円も安い第2世代の新しいiPhone SEを選択した人が多いのかもしれない。
iPhone 12 miniの販売不振を受けてAppleが今年の第2四半期までに(4月〜6月)生産を停止する可能性があるとJP Morgan Chaseが報じている。
iPhone 12は“Pro”シリーズが売れ行き好調?
アナリストWilliam Yangの市場予測によると、2021年第1四半期と第2四半期の生産数はiPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max、iPhone 11が増加する一方で、iPhone 12とiPhone 12 miniは減少するそうだ。
なかでも需要の少ない「iPhone 12 mini」については2021年の第2四半期までに生産を停止する可能性があるという。販売停止に至るかはわからないが、AppleはiPhone 12 miniの在庫を多く抱えているのかもしれない。
今年1月のドコモオンラインショップの売れ筋ランキングを確認すると、iPhone 12 Pro→iPhone 12→iPhone 12 mini→iPhone 12 Pro Maxの順番でランクインしていて、iPhone 12 Proに関しては全容量・全色在庫なし。iPhone 12 Pro Maxも在庫のない容量やカラーが複数あるなどアナリストの予測は日本市場にもあてはまる。
iPhone 12 miniの販売不振を理由に今年秋に発売が噂されているiPhone 13シリーズにてたった1年で“mini”が姿を消す可能性も考えられなくはないが、Appleは画面サイズが同じの4機種をラインナップすると報じられている。