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3日間の来日を終えたティム・クックが日本経済新聞のインタビューに応じ、「AI(人工知能)を活用することでiPhoneがまだまだ進化する」など今後のiPhoneや、故・スティーブ・ジョブズから死を間際にして託された言葉を明かしています。
ティム・クック「スマートフォンは始まったばかりだ」
年々、進化の幅が小さくなっているスマートフォンに関してティム・クックは進化の余地を多く残していると考えているようです。特にiPhoneについては発売から10年にも達しておらず「始まったばかり」と話しています。
では、今後iPhoneがどのように進化するのか気になるところ。カギとなるのはやはり「AI(人工知能)」のようです。
ティム・クックはAIを活用することで、電池の持続時間を伸ばしたり、Apple Musicで最適な音楽を提案したり、どこに車を駐車したのか思い出すサポートができると語り、AIはiPhoneのあらゆる機能に関わり、今後も広がり続けるとしています。
「例えばAIを使えば、端末の電池の持続時間を伸ばせる。アップルミュージックに登録していれば、最適な音楽を提案できる。どこに車を駐車したのか思い出すのを助けられる。AIはiPhoneのあらゆる機能に関わり、今後も広がり続けるだろう。利用者にとって重要な機能にAIを使いたい。スマートフォンやiPhoneは大きな未来がある」
グーグルはAIファーストを宣言し、人工知能搭載のスマートフォンを発売
既にスマートフォンにもAIの導入がいろんな方面で始まっています。
「AIファースト」宣言と共にグーグルが発表した新型のスマートフォン「Pixel」は、デバイスに話しかけて写真の検索、映画のスケジュール確認、レストランの予約、メールの送信ができる音声アシスタントAI「Googleアシスタント」が最大の特徴となるデバイスになっています。
ソニーの「Xperia XZ」にはユーザーの利用傾向を学習して使っていないアプリのキャッシュをクリアし、スマートフォンの動作を快適にする機能や、学習機能を活用してバッテリーの寿命を延長する「Battery Care」が搭載されています。
さらに、スマホアプリの方面でも写真加工アプリ「Prisma」が人工知能を活用してユーザーが撮影した写真を有名画家が描いたようなタッチの写真への加工を実現するなど、スマートフォンにもAIの波が押し寄せています。
アップルも2014年にSiriをニューラルネットワークベースに移行して音声認識率を向上するなど力を入れているようですが、グーグルのように大胆にシフトする形は取っていません。
iOS 10ではAIを活用して写真を自動整理して一つのアルバムを作ってくれる「メモリー」機能や、Siriのサードパーティ解放など、ようやくAIへの注力がユーザーの目にも現れるようになりました。今後は急速に力を入れていくでしょう。後追いでも良い物を出すアップルからどのようなAI活用法が出てくるのか楽しみです。
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