2016年のスマホアプリ年間収益ランキング(ゲームを除く、AppAnnie調べ)で世界8位にランクインし、1500万ダウンロードを突破した「LINEマンガ」、2300万ダウンロードの「Comico」、900万ダウンロードの「マンガワン」、テレビでもマンガアプリのCMを見かけることが多く、ここ数年でマンガアプリ市場が急成長しています。
数多くあるマンガアプリですが、LINEの調査によれば「LINEマンガ」と「Comico」が人気を集めているようです。
LINEがマンガコンテンツの利用動向を調査
LINEが、マクロミルモニタを活用して15〜49歳の男女1,229人を対象にマンガコンテンツの利用動向を調査しました。
スマホでマンガを読むユーザーが急増。紙は減少
調査によると、マンガを読む媒体およびデバイスは紙が45%でトップ。次いでスマートフォンの27%、タブレット・PCなどその他が10%を記録。2年前の調査と比較すると、紙は微減となる一方でスマートフォンの成長率は51%と、急速に拡大していることがわかります。
年代別では30〜40代のスマホマンガ利用者が大幅に増加。LINEでは紙のマンガに慣れ親しんだユーザーがスマートフォンの普及拡大を機にマンガ市場に回帰していると分析しています。
新しいマンガに出会う場所はマンガアプリが書店と同等に
スマホマンガアプリ・サービスを利用する理由として最も多かったのは「無料で読めるから」が57%、次いで「いつでも読めるから」が40%。「紙のマンガだと管理が大変だから」は19%になっています。
新しいマンガに出会う場所に関する調査では「書店」が49%でトップ、次いで「スマホマンガアプリ」で44%を記録。よく電子書籍では新しい作品に出会えないという声が聞かれますがそんなこともないようです。
また、これまで書店と並ぶ役割を担っていた「マンガ雑誌」は12%に留まり、一方で「SNS」や「クチコミ」が台頭していると分析されています。
人気のマンガアプリ、LINEマンガがトップ。僅差でComico
現在利用しているマンガアプリ・サイトを聞いたところ、「LINEマンガ」が26%でトップ。僅差で「comico」の25%、次いで「少年ジャンプ+」の20%で、「Kindle」は16%で6位タイになっています。
年代別の調査では、全世代で「LINEマンガ」がトップ。20代はトップタイで「Comico」、40代はトップタイで「Kindle」になっています。
Kindleは10代ではトップ3から外れたものの、20代〜40代ではすべてトップ3にランクインし、年代が上がるに連れて順位も上がっていることから、10代〜20代は無料のマンガを、30代〜40代では無料のマンガに加えて有料のマンガも楽しんでいることがわかります。
無料マンガを読んだあと、書籍を購入する人は3割超
マンガアプリで楽しめる無料マンガは週次で次回号が配信されますが、有料でマンガを購入することもできます。
そこでLINEは無料のマンガを読んだあとのアクションを聞いたところ、「次の無料更新を待つ」が55%でトップ。次いで「その作品の電子または紙(新品)の本を購入する」が32%、「古書店で、その作品の中古の本を購入する」が8%を記録。
マンガアプリで無料マンガを楽しむだけではなく、なんらかの形で書籍を購入する人も少なくないようです。
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