10月に発売された「Pixel 5」と「Pixel 4a (5G)」は、Google Pixelシリーズとして初めて5Gに対応したスマートフォンとして登場した。
6万円〜7万円で5Gに対応。最低3年間のOSアップデート/セキュリティアップデート付き、不満の多かった電池持ちも改善されたことで高く評価されている。
ただし、5Gを利用するにあたって残念な制限がある。それは2つのSIMを使用すると5Gで通信ができなくなり、4Gでの通信に限定されてしまうこと。Googleはこの制限を解消するアップデートを準備しているようだ。
12月以降の「feature drops」で対応の可能性
Pixelシリーズでは、Pixel 3a/3a XL以降のモデル(日本ではPixel 4/4 XL以降)でデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)に対応している。初の5G Pixelスマートフォン「Pixel 5」と「Pixel 4a (5G)」も同じだが、デュアルSIMを有効にすると5Gで通信できなくなる。この制限はiPhone 12シリーズなどでも同じだがGoogleはいち早く対応するかもしれない。
9to5GoogleがAndroidのソースコード管理プロジェクトAOSPにて5GでもデュアルSIMデュアルスタンバイが利用可能になるコード変更を発見した。
コード変更は「Pixel 4a (5G)」のコードネームである“Bramble”向けのもの。申請されたパッチでは“config_5g_connection_in_dsds_mode”の値がfalseからtrueに変更され、それに伴いコメントも“Currently this device can’t connect to 5G network in DSDS mode.”(現在このデバイスではDSDSモード時に5Gに接続できません)から“This device can connect to 5G network in DSDS mode.”(DSDSモード時に5Gに接続できます)に変更されている。
ちなみに、オープンソースのためAOSPのコード変更(パッチ投稿)は誰でも可能だが、コメントではGoogle内部からの変更であることが書かれている。
今回発見されたコード変更は「Pixel 4a (5G)」向けであるものの当然「Pixel 5」にも適用されるはず。いつこのアップデートが正式に適用されるかは明らかになっていないが、3ヶ月に1度提供される機能追加アップデート「feature drops」で実施される可能性がある。
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