Googleが毎年後半に発売するPixelシリーズのスマートフォン。2021年はPixel 5a 5G|Pixel 6|Pixel 6 Proの3機種が発売されます。
3機種ともすでに発表済み。発売時期は「Pixel 5a 5G」は8月26日、Pixel 6|Pixel 6 Proは今年秋と正式に案内されています。
この記事では、Googleの最新スマートフォンPixel 6|Pixel 6 Proの発売日・発表日・特徴・価格・スペックなどの噂と最新情報をまとめています。掲載情報は随時更新・変更します。
目次
- 1分でわかるPixel 6|Pixel 6 Proの噂まとめ
- “奇抜”な新しいデザイン
- サイズを比較
- ズーム性能が大きく進化するカメラ
- 巨大化するディスプレイ
- シリーズ初のディスプレイ指紋認証
- Pixel初のGoogle独自チップセット「Google Tensor」を搭載
- シリーズ最大のバッテリー容量
- 高速充電+冷却ファン付き「Pixel Stand 2」
- Googleフォトの容量無制限が廃止に
- 発売日・発表日
- 公式ケース
- 価格と容量(ストレージ)
- Pixel 6|Pixel 6 Pro|Pixel 5a 5Gのスペックを比較
- Pixel 6の最新情報
1分でわかるPixel 6の噂まとめ
- 【公式】“奇抜”な新デザインを採用
- 【公式】新しいスリートーンカラー
- 【公式】センターパンチホールを採用
- 【公式】Googleが初めてPixel向けに開発した独自のチップセット“Google Tensor”を搭載
- 【公式】ディスプレイ指紋認証を初搭載
- 顔認証にも対応
- 【公式】Pixel 6は広角+超広角レンズのデュアルカメラを搭載
- 【公式】Pixel 6 Proは広角+超広角+望遠レンズのトリプルカメラを搭載
- 画面サイズ
- Pixel 6:6.4インチ、リフレッシュレート90Hz
- Pixel 6 Pro:6.7インチ、リフレッシュレート10-120Hz
- 【公式】Googleフォトの容量無制限が廃止
- 【公式】10月20日午前2時開始のイベントで正式発表
- 予約開始日も10月20日?
- 発売日は10月29日?
- 販売価格はPixel 6が約8万円、Pixel 6 Proが約11万円?
“奇抜”な新しいデザイン
Pixel 5a 5Gは昨年発売されたPixel 4a (5G)とほぼ同じデザインを採用していますが、Pixel 6シリーズのデザインは大幅に変更されます。
大きく変わるのは背面のデザイン。トップ・カメラ・ボトムの3つに分割して、それぞれに異なる配色を施した奇抜なスリートーンカラーになります。
カラーバリエーションは、Pixel 6|6 Proともに3色ずつ。現時点でカラー名は明かされていませんが、Pixel 6はオレンジ/グリーン/ブラックを用意。Pixel 6 Proはライトゴールド/ホワイト/ブラックをラインナップします。
ボディの仕上げ(質感)は、指紋の目立ちにくいマットなアルミニウムを採用するPixel 6に対して、Pixel 6 Proは軽やかなツヤのあるアルミニウムを採用します。
実機登場の広告やNYCで展示も
Pixel 6|6 Proの動画広告も公開されています。この広告で初めて両機種の実機が公開されました。
動画にはゴールドカラーのPixelスマートフォンを手に取る様子が映し出されていて、ゴールドカラーとカメラ周りのメタルフレームから「Pixel 6 Pro」であることがわかります。
まさに一瞬ですが、ランニングしながらPixel 6 Proでルートを確認する男性やシルバーカラーのPixel 6 Proを手にする男性と女性、オレンジカラーのPixel 6をポケットに入れる様子なども確認できます。
Pixel 6 Proは強光沢?テスト機が登場
公式動画に登場するPixel 6 Proの背面には部屋の様子が写り込んでいることから、指紋の目立つ光沢仕様になることがわかっていましたが、光沢の強さは想像よりも強いものになるかもしれません。
This Is Tech TodayのM. Brandon Leeが公開したハンズオン動画に登場するPixel 6 Proは、かなり光沢が強く購入を検討しているユーザーからネガティブな感想が殺到しています。
背面にはテストユニットの証拠であるオリジナルロゴがプリントされているため、製品版とは異なる可能性がありますが、製品版にかなり近いPVTユニットとの指摘もあります。
サイズを比較
Pixel 6シリーズは、2機種とも巨大化します。サイズ面では完璧だったPixel 5と比較すると、Pixel 6は縦幅が13.9mm、横幅が4.0mm大きくなり、Pixel 6 Proは縦幅が19.2mm、横幅が5.4mmも大きくなります。
Pixel 6シリーズで快適な片手操作はほぼ不可能でしょう。なお、配信間近のAndroid 12では、待望の片手モードが追加され、設定画面も片手操作に最適なインターフェースにアップデートされるなど、サイズの巨大化に合わせてOSが片手操作に最適化されることがわかっています。
Pixel 6 | Pixel 6 Pro | Pixel 5a 5G | Pixel 5 | |
---|---|---|---|---|
縦幅 | 158.6 mm | 163.9 mm | 156.2 mm | 144.7 mm |
横幅 | 74.8 mm | 75.8 mm | 73.2 mm | 70.4 mm |
厚さ | 8.9 mm | 8.9 mm | 8.8 mm | 8.0 mm |
ズーム性能が大きく進化するカメラ
Pixelスマートフォンは、標準的な通常モデルと、本体の大きさ・画面のサイズ・大容量のバッテリーを搭載したXLモデルの2種類が用意されていましたが、Pixel 5ではXLモデルが廃止されました。
しかし、今年発売のPixel 6シリーズでは“Pro”モデルが追加されて再び2機種が販売されます。名前が表すとおりサイズの違いに留まらず、その他の性能や機能が大きく差別化されるようです。そのなかでも最も大きく差別化されるのがカメラです。
トリプルカメラを搭載するPixel 6 Pro
Pixel 6シリーズの広角レンズには、50メガピクセルの「ISOCELL GN1」センサーを採用することがわかっています。
「ISOCELL GN1」は、より高速で正確なオートフォーカスを実現する位相差検出オートフォーカスに対応するイメージセンサーで、4つのピクセルを1つの大きなピクセルとして扱い、ピクセルサイズを2.4μmに向上させることで、Pixel 5に比べて150%も多くの光を取り込みます。これによって暗所でも明るい12.5メガピクセルの写真が撮影できるようです。
ちなみに、Pixelスマートフォンは、2018年発売のPixel 3から一貫してソニー製のイメージセンサー「IMX363」を採用していたので、広角カメラの画質は大幅にアップします。
景色をダイナミックに撮影できる超広角レンズは、12MPのソニーのIMX386を採用。望遠レンズにもソニーのIMX586が採用されるようです。また、4K動画撮影が可能なフロントカメラは、8MPから12MPのIMX663センサーにアップグレードされるとのこと。
Pixel 6 Proのフロントカメラには視野角94°の超広角レンズを採用することで、セルフィーに最適な広角とグループショットや背景にお気に入りの被写体を収められる超広角といった2つの構図を使い分けできるようです。Pixel 3|3 XLでは、2つのレンズで同様の機能を実現していましたが、Pixel 6 Proは1つのレンズで実現することが期待できます。
スマホカメラの弱点であるズーム撮影は、Pixel 6 Pro限定で、光学4倍ズームの望遠レンズを搭載。さらに、Google TensorによるハイブリッドAIズームによって、最大20倍ズームでもクリアに記録できる超解像ズームに対応することがわかっています。
近年需要が大きく伸びている動画撮影は、広角レンズのみ4K/60fpsに対応。他のレンズはすべて4K/30fpsと報じられています。4K/60fpsおよび1080p/60fpsでは7倍ズームに対応。フレームレートを落とすことで、4K/30fpsで20倍ズームも可能と報じられています。
独自チップで進化するカメラ
Pixel 6シリーズは、独自チップ「Google Tensor」を搭載することで、ソフトウェア処理によって画質を向上する非常に強力なコンピュテーショナルフォトグラフィを提供します。
特に注目の機能は画面を数回タップするだけで、写真から人など不要なものを除去できる新機能「Magic Eraser」です。これまではサードパーティのアプリが必要でしたが、Pixel標準の機能で対応します。
かつてこの分野で先頭を走っていたGoogleが再びトップの座を奪い返すかもしれません。
- Face deblur
- 複数のレンズで撮影した複数枚の写真を合成して、顔のブレを補正。よりシャープな撮影が可能に
- シーンロック
- 詳細不明。AF/AEロックに関係あり?
- フロントトーチ
- スマホの画面がベージュ色に発光して肌の色を自然に補正するフラッシュ機能
- 動画撮影時にBluetoothマイクの利用可能に
- タイマー撮影時にLEDを点灯
- モーションブラー
- クリエイティブなぼけ効果を適用する
- nima aesthetic
- 連写で撮影した写真の中から機械学習によって最適な画像を選ぶトップショット関連の機能
- ベビーモード
- 動き回る赤ちゃんを自動的に撮影
- Frequent faces v2
- 頻繁に撮影する人物を認識して優先的にフォーカス
Pixel 6 | Pixel 6 Pro | Pixel 5a 5G | |
---|---|---|---|
カメラ | デュアルレンズ | トリプルレンズ | デュアルレンズ |
広角レンズ |
|
| ◯ |
超広角レンズ |
|
| ? |
望遠レンズ | X |
| ? |
巨大化するディスプレイ
本体サイズに合わせてディスプレイも巨大化されます。
Pixel 6|6 Proの共通点は、6インチ以上の画面サイズ・有機ELディスプレイ・パンチホール・なめらかなスムースディスプレイです。
Pixel 6 Proは、シリーズ最大となる6.7インチのビッグディスプレイを搭載します。左右のエッジがわずかに湾曲したデュアルカーブを採用することで左右のベゼルが薄く、スタイリッシュな見た目で高い没入感と迫力ある映像が楽しめそうです。
Pixelシリーズとして初めてリフレッシュレート120Hzにも対応することで、なめらかな映像とスクロールが楽しめます。リフレッシュレートは、1秒間の画面の書き換え数を表したもので、値が小さいほどカクカクした映像に、値が大きいほどなめらかな映像が楽しめます。
一般的なスマートフォンのリフレッシュレートが60Hzであるのに対してPixel 5は90Hzです。Pixel 6 Proは、一般的なスマートフォンに比べて画面の書き換え回数が2倍に増えることから、ゲームの映像や動画、スクロール操作、アニメーションがなめらかに表示されます。なお、Pixel 6はリフレッシュレート90Hzと噂されています。
なお、リフレッシュレートは電池をより多く消費することから、iPhone 13などはスクロールなど操作のスピードに合わせてリフレッシュレートを意図的に落とす機能を導入していますが、Pixel 6 Proも必要のない時はリフレッシュレートを最小10Hzまで低減することで消費電力を大きく節約します。
一部の機種では、高リフレッシュレートをオンにすると、解像度を落として電池を節約する機能を備えていますが、Pixel 6 Proは最高解像度のままリフレッシュレート120Hzに対応すると報じられています。
Pixel 6 | Pixel 6 Pro | Pixel 5a 5G | |
---|---|---|---|
画面サイズ | 6.4インチ有機EL | 6.7インチ有機EL | 6.34インチ有機EL |
解像度 | フルHD | クアッドHD | フルHD+ |
形状 | パンチホール フラットパネル | パンチホール デュアルカーブ | パンチホール |
リフレッシュレート | 90Hz | 120Hz | 60Hz |
シリーズ初のディスプレイ指紋認証
Pixelスマートフォンは、初代PixelからPixel 3シリーズまで指紋認証を採用。Pixel 4シリーズで顔認証、Pixel 5シリーズで再び指紋認証に戻りました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、日常生活にマスクが欠かせなくなった今、顔認証よりも指紋認証の搭載を求める声が増えていますが、Pixel 6シリーズでは、新しいディスプレイ指紋認証を採用します。
ディスプレイ指紋認証は、画面に指を乗せると事前に登録した指紋と照合する技術で、本人と判断された場合は画面ロックを解除したり決済ができます。指紋認証センサーによってボディが凹むなど外観を損なわず、マスクを付けたままでも認証できることから、ここ数年で採用するスマートフォンが急増しています。
ディスプレイ指紋認証には、光学式と超音波式の2種類がありますが、Pixel 6シリーズに搭載される指紋認証がどちらを採用するのかわかっていません。
光学式の指紋認証は認証精度が悪い・認証速度が遅い・認識エリアが狭い・2次元で指紋を照合するため、セキュリティが比較的低いという欠点がある一方で、超音波式の指紋認証は高速かつ指紋を3次元で照合するためセキュリティが高く、指が濡れていても指紋を照合できるなど光学式よりも優れています。
Googleは今年秋の正式提供に向けて開発中のAndroid 12で、認証機能のアップデートを計画していることがわかっています。
解析結果によると「複数の生体認証の登録」や「顔認証と指紋認証でスマートフォンのロックを解除します」というコードが新たに追加されたことが判明。流出したセキュリティ画面からは指紋認証だけでなく顔認証に対応することがわかっています。
Pixel 6 | Pixel 6 Pro | Pixel 5a 5G | |
---|---|---|---|
セキュリティ | ディスプレイ指紋認証 | ディスプレイ指紋認証 顔認証? | 指紋認証 |
方式 | 光学式または超音波式 | 光学式または超音波式 | 静電容量式 |
マルチ認証 | ? | ? | X |
Pixel初のGoogle独自チップセット「Google Tensor」を搭載
これまでGoogleは、AppleやIntelなどのライバル企業から人材を獲得して、画像処理に特化したチップ「Pixel Visual Core」や機械学習に特化した「Pixel Neural Core」を開発してPixelスマートフォンに搭載していました。
メインプロセッサは、Qualcomm製のSnapdragonシリーズを採用していましたが、技術が高度になるにつれてより高性能な半導体が必要になり、市販品では不十分だと感じるようになったことからチップセットの開発に着手。
開発に約4年の歳月をかけてようやく完成した「Google Tensor」がPixel 6シリーズに搭載されます。
――自ら半導体の開発まで手がけるのはなぜですか。
「AIで新たな技術革新が起きていることが大きい。データセンターを運営する過程において、自らハードまで手がけないと限界が生じることが分かった。そのためにまず(データセンター向けAI半導体の)『テンソル・プロセシング・ユニット(TPU)』を開発し、当社のサービスやクラウドコンピューティング事業の顧客が使えるようにした」
「スマホ向けはこの延長線上にある。当社はスマホでもAIを使って利用者がよりよい体験を得られるようにしてきたが、技術が高度になるにつれてより高性能な半導体が必要になっている。(汎用的な)市販品では不十分と感じるようになり、約4年前に開発に着手した。ただ、モバイルSoC(システム・オン・チップ)の開発は難しく、時間がかかった」
- 引用元
- 日本経済新聞
“Google史上最もスマートで、速いスマートフォン”
Googleは独自チップセット「Google Tensor」の搭載について“Pixelスマートフォンにおける最大のイノベーション”とし、同チップセットを搭載するPixel 6とPixel 6 Proは“Google史上最もスマートで速い、かつカスタマイズにもこだわったスマートフォン”になると説明しています。
Googleいわく、Google Tensorの性能は「市場をリードするものになる」とのこと。Pixel 5に比べてパフォーマンスが最大80%も向上するようです。
ただ、Google Tensorの最大の特徴はGoogleの最も強力な人工知能(AI)と機械学習(ML)モデルをデバイス上で実行できることにあるようです。
Google Tensorには、Googleが巨大なデータセンターで使用しているTPU(Tensor Processing Unit)をモバイル向けにカスタマイズして搭載することで「データセンター品質のモデルをデバイス上で実行できる」とのこと。
具体的には、カメラや音声認識、その他多くのPixel 6の機能にこれまでと違った体験をもたらすほか、音声コマンドや翻訳、キャプション(音声字幕)、ディクテーション(書き起こし)といった機能も大きく進化します。
メディア向けに公開されたデモでは、動き回る子供の顔がブレた写真を「TPU」に通すことで、シャープに補正されたとのこと。複数枚の写真を撮影して瞬時に合成することで、補正しているものと思われます。また、写真のHDRNet処理を動画でも実現したことで、逆光の強い夕方のビーチを動画で撮影した場合でも自然な仕上がりの映像を記録可能に。
カメラ以外では、オフライン環境での音声からテキストへの変換や正確な音声字幕の表示、動画視聴中のリアルタイム翻訳などもスムーズに実行できるようです。
Google clearly wants to take back the crown and thinks the TPU is the way to do it. The first demo Google showed was a blurry photo of a toddler — the kid was moving because that is what kids do. A second version of the photo was the same but run through Tensor’s TPU, and the kid’s face was sharper.
- 引用元
- The Verge
Androidのアップデート保証が3年から5年に
Google独自のチップセットは、Androidのアップデートにも良い影響を与えます。Googleを含めたスマートフォンメーカーがアップデートを提供する際は、メーカーだけで対応できるわけではなく、チップを供給するQualcommなどの対応も必要になります。
一方、Googleが独自のチップセットを開発することで、Qualcommの対応や両者間での協議が不要になるため、Pixelスマートフォンのアップデート保証期間が現在の最低3年から5年に延長される可能性があります。
XDA-Developersによれば、Pixel 6 ProのファームウェアがLinuxカーネルバージョン5.10をベースにしているとのこと。同カーネルが2026年末までサポートされることが5年間アップグレードの裏付けと主張していて、流出した情報からセキュリティアップデートの提供期間が5年間に延長することが判明しました。OSアップデートの提供期間が5年間に延長されるかは不明です。
それでも気になる「Google Tensor」の性能
これまでの噂によると、Google Tensorには、ARMアーキテクチャを採用したオクタコアプロセッサが搭載され、2つのCortex-A78、2つのCortex-A76、4つのCortex-A55で構成されるとのこと。
Googleは性能について市場をリードすると表現していますが、今年の主流であるSnapdragon 888 5Gと、1年前の主流だったSnapdragon 865の中間になる可能性があるとも報じられています。
GPUについてはGalaxy S21 5Gシリーズ/Exynos版と同じMali-G78を搭載することがGoogle Issue Trackerから明らかになっています。高いグラフィック処理が要求されるハイエンドゲームなども快適にプレイできるはず。
メモリ(RAM)の容量はPixel 5a 5Gが6GB、Pixel 6が8GB、Pixel 6 Proが12GBと報じられています。
こういった噂があるなかで、Pixel 6 Proで計測したとされるベンチマークスコア(戦闘力のように性能を数値化したもの)が発見され、上記で書いたものと一致しています。
CPUのスコアはシングルコアが414、マルチコアが2074。マルチコアは30%近く改善されているものの、シングルコアのスコアが昨年発売されたPixel 5よりも100以上もダウンしているため、信ぴょう性は不明です。
バッテリー容量と急速充電
バッテリー容量はPixel 5a 5Gの4,680mAhに対して、Pixel 6が4,614mAh、Pixel 6 Proが5,000mAhとなるようです。
Pixel 6 Proはサードパーティによるバッテリー検証にて34時間を記録したとのこと。Pixel 5a 5Gよりもバッテリー容量が少ないPixel 6は電池持ちが気になるところです。
いずれも4,000mAhを超える大容量バッテリーのため、フル充電にかかる時間が長くなりますが、Pixel 5a 5Gの最大18Wの急速充電に対して、Pixel 6とPixel 6 Proは、充電出力が約2倍の最大30Wの急速充電に対応するようです。
Pixel 5a 5Gは、従来のPixel aシリーズと同じようにワイヤレス充電に対応していませんが、Pixel 6とPixel 6 Proはこれまでどおりワイヤレス充電に対応します。後述する新型Pixel Stand 2を使ってワイヤレス充電する場合は、これまでの2倍となる最大23W出力で充電できるようです。
高速充電+冷却ファン付き「Pixel Stand 2」
Android 12のベータ版から“Pixel Stand 2”とされる新しいワイヤレス充電器の存在が発見されました。
最大の特徴は冷却ファンを搭載していること。ワイヤレス充電の最大の弱点は、発熱によって充電が止まったり、充電スピードが大幅に低下する問題ですが、冷却ファンを搭載することでワイヤレス充電時に発生する熱を抑えて、効率の良い充電が可能になります。
冷却ファンの回転数をコントロールすることもできるようです。ただし、ユーザーがコントロールできるのはパフォーマンスモードと静音モードの切り替えだけで、細かな調節はソフトウェアアップデートを提供できるGoogleのみ可能と予想されます。
Pixel 6をPixel Stand 2に置くと、音量や曲の調整が可能なメディアコントロールやスマート家電を操作できるパネルと共に、充電モードをスイッチできるボタンが表示されるようです。通常時はパフォーマンスモードで充電し、就寝時は静音モードに切り替えることで、ファンの音を気にせず就寝できるはずです。
充電の出力も2倍にアップします。初代Pixel Standは10W出力でしたが、“Pixel Stand 2”では、Pixel 6を最大21Wで、Pixel 6 Proを最大23Wで充電できるようです。
Pixel 6 | Pixel 6 Pro | Pixel 5a 5G | |
---|---|---|---|
バッテリー容量 | 5,000mAh | 4,614mAh 顔認証? | 4,680mAh |
急速充電 | 最大30W | 最大30W | 最大18W |
ワイヤレス充電 | 最大21W | 最大23W | X |
Googleフォトの容量無制限が廃止に
Googleフォトのストレージポリシーが2021年6月1日に変更されました。
これに伴ってGoogleフォトの大きな魅力であった容量無制限アップロードが終了。アップロードできる写真と動画は15GBの無料ストレージと購入したストレージ分までに制限されます。
発売済みのPixelスマートフォンについては容量無制限が継続されますが、今後発売されるPixelスマートフォンについてはこの特典が廃止されると発表されています。
残念ながらPixel 6シリーズおよびPixel 5a 5Gでは、Pixelスマートフォンの魅力の1つだったGoogleフォトの容量無制限は廃止になります。
いつ発売?いつ発表?
Googleが日本時間10月20日午前2時からオンラインイベント「Pixel Fall Launch」の開催を発表しました。同イベントでPixel 6|6 Proが正式発表されることも案内されています。
日本国内ではソフトバンクが取り扱いをいち早く発表。上位モデルのPixel 6 Proは“日本のキャリアとして”独占取り扱いになりますが、Google直営のオンラインストアからも購入できるはずです。
発売日は今秋と予告されていて、噂によれば10月20日に予約受付を開始し、10月29日に発売開始となるようです。
Android 12で導入される新デザイン“Material You”の紹介動画に登場するPixel 6の日付ウィジェットが現地時間19日火曜日を示していて、調べたところ2021年の19日火曜日は1月と10月しかありませんでした。日付ウィジェットが発表日および予約開始のヒントになっていたようです。
#Pixel6 の日付ウィジェットが10月19日火曜日を示しているけど、2021年の19日火曜日は1月と10月しかない
— Yusuke Sakakura🍎携帯総合研究所 (@xeno_twit) August 3, 2021
Google Storeで限定公開されているティザー動画の日付は発表日の8月2日を示していた
10月19日になんかあるかもね。Pixel 6の発売日か、毎年開催されてる発表イベントか🤔 pic.twitter.com/NaeQ0inyqf
Pixel | Pixel 2 | Pixel 3 | Pixel 4 | Pixel 5 | |
---|---|---|---|---|---|
発表日 | 2016年10月4日 | 2017年10月4日 | 2018年10月9日 | 2019年10月15日 | 2020年9月30日 |
予約日 | 2016年10月4日 | 2017年10月4日 | 2018年10月9日 | 2019年10月15日 | 2020年9月30日 |
発売日 | 米国など:2016年10月20日 インド:2016年10月13日 | 2017年10月19日 | 米国:2018年10月18日 日本など:2018年11月1日 | 2019年10月24日 | 2020年10月15日 |
公式ケース
リークされたプロモーションサイトから、Pixel 6シリーズ向けに30%以上の再生プラスチックを使用した半透明のクリアケースが用意されることがわかっています。
これまでGoogleはファブリック素材の公式ケースを用意していましたが、リークされたプロモーションサイトにはクリアケースのような記述がありません。
ただし、北米のモバイルアクセサリー販売会社は「Fabric Case for Google Pixel 6 – Stormy Sky」といった製品ページをカラーごとに全6つ公開していることから、ファブリックケースも用意される可能性が高いようです。
価格と容量(ストレージ)
GoogleはPixel 6|6 Proの販売価格について「プレミアム価格の製品であることは間違いない」と予告していることから、ほぼ間違いなく値上げされるようです。
Pixel 5a 5Gの販売価格は51,700円、Pixel 5は74,800円、Pixel 4a 5Gは60,500円、Pixel 4aは42,900円、Pixel 4は89,980円、Pixel 4 XLは116,600円でした。
This is Tech TodayのM.Brandon Leeが欧州の携帯電話販売店の従業員から入手した情報によると、販売価格はPixel 6が649ユーロ、Pixel 6 Proが899ユーロに設定されるとのこと。
Pixel 5の販売価格は欧州で629ユーロ、日本で74,800円で販売されていたことから、為替の設定は1ユーロ=118.91円になります。これをもとに日本の販売価格を予想すると、Pixel 6は約77,000円で、Pixel 6 Proが約10万6,900円になります。思っていたよりも安いと受け止める人が多いようです。
販売価格は容量によっても異なりますが、現時点で具体的な情報はありません。Pixelシリーズでは、64GBと128GBの2種類がラインナップされたこともありましたが、昨年発売されたPixelスマートフォンはすべて128GBでした。
ただ、Pixelスマートフォンの購入者特典にあったGoogleフォトの容量無制限アップロードがPixel 6シリーズから廃止されることも関連しているのか、ストレージ容量はPixel 6が128GB/256GBの2種類、Pixel 6 Proが128GB/256GB/512GBの3種類と噂されています。ただし、512GBモデルはアメリカとオーストラリアだけで販売されるようです。
「Pixel 5a 5G」「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」のスペックを比較
Pixel 6 | Pixel 6 Pro | Pixel 5a 5G | |
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コードネーム | Oriole/Raven | barbette | |
サイズ | 158.6 x 74.8 x 8.9mm | 163.9 x 75.8 x 8.9mm | 156.2 x 73.2 x 8.8mm |
重さ | ?g | ?g | 183g |
ディスプレイ |
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メインカメラ |
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フロントカメラ | 4K動画撮影 | 4K動画撮影 12MP | X |
チップセット | Google Tensor | Google Tensor | Snapdragon 765G |
GPU | Mali-G78 | Mali-G78 | Adreno 620 |
メモリ | 8GB | 12GB | 6GB |
ストレージ |
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|
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5G |
|
| Sub6 |
FeliCa | ○ | ○ | ○ |
スピーカー | デュアルステレオスピーカー | デュアルステレオスピーカー | ステレオ |
イヤホン端子 | ? | ? | ◯ |
セキュリティ |
|
|
|
バッテリー | 4,614mAh | 5,000mAh | 4,680mAh |
ワイヤレス充電 | 最大21W | 最大23W | X |
急速充電 | 最大33W | 最大33W | 最大18W |
カラー |
|
| ブラック |