Pixel 6の発売日は10月か。“Pro”は50MPカメラ/120Hz有機EL/ミリ波5Gの噂
Googleが昨年発売したPixelスマートフォン3機種はすべてミッドレンジモデルでコストパフォーマンスが評価されたが、今年のPixel 6シリーズは2年ぶりに高性能なハイエンドモデルとして発売されるようだ。
ポッドキャストに出演したリーカーのMax Weinbachによれば、Pixel 6とPixel 6 Proの発売時期は10月でGoogle WatchやPixel 5aも同時期に発売されるとのこと。なお、チップの供給不足などが起きた場合は11月以降に延期される可能性もあるという。
Whitechapelの性能はXperia 1 IIIなどに及ばない?
Pixel 6シリーズの2機種にはGoogleが開発する独自のチップセットWhitechapelが搭載される。5nmプロセス製造だがチップの性能はSnapdragon 888やExynos 2100には及ばず、Snapdragon 865と888の中間になるそうだ。
Snapdragon 888はXperia 1 IIIやGalaxy S21シリーズなど今年のフラグシップモデルが採用するチップセットでSnapdrahon 865は昨年のフラグシップモデルに搭載されていた。
最高クラスの性能でないのは残念だがSnapdragon 865以上の性能であれば不満を感じる人は少ないはず。Pixelスマートフォンは他のAndroidと比べてOSアップデートの提供期間が最低3年間と決まっているため、性能低下などの理由でOSアップデートが打ち切られる心配もない。自社チップによってアップデート期間が伸びる可能性も考えられる。
WhitechapelにはAIと機械学習などソフトウェア処理によってカメラ画質向上を実現するカスタムされたNPUとISPも内蔵されるそうだ。これまで外付けになっていたNPUとISPが独自のチップに統合されるメリットについては語られていない。
- NPU(ニューラルプロセッシングユニット)
- 人工知能、ニューラルネットワークに特化したチップ
- ISP(イメージシグナルプロセッサ)
- 画像処理に特化したプロセッサ
ディスプレイは両機種とも映像をなめらかに表示できるリフレッシュレート120Hz。電池を大量に消費しない可変式レートかは不明。画面サイズはPixel 6が6.4インチ/フルHDで、Pixel 6 Proが6.7インチ/Quad HDとなるようだ。
上位モデルのPixel 6 Proは画面に指を乗せるだけで画面ロックを解除できるディスプレイ指紋認証やミリ波の5Gに対応。5,000mAhの大容量バッテリーを搭載する。カメラは50MPの超高解像度の標準カメラと景色をダイナミックに撮影できる超広角レンズ、光学5倍ズームの8MPペリスコープレンズのトリプル仕様で大きく差別化される。
Pixel 6 | Pixel 6 Pro | |
---|---|---|
ディスプレイ | 6.4インチ/フルHD リフレッシュレート120Hz | 6.7インチ/Quad HD リフレッシュレート120Hz ディスプレイ指紋認証 |
カメラ | デュアルカメラ | 50MP広角+超広角+8MPペリスコープ(光学5倍) |
バッテリー容量 | 5,000mAh以下 | 5,000mAh |
5G | ? | ミリ波 |
リークされたデザインはオレンジ、ブラック、ホワイトのマルチカラーだったが、実際はもっとピーチでPixel 3のNot Pinkとゴールドの組み合わせになるそうだ。加えてグリーンやシルバー、ブラックの3色がバリエーションで登場する可能性もあるとのこと。
なお、Pixel 5aについては昨年発売されたPixel 4aよりも高額だがワイヤレス充電には対応しないとも語っている。
Googleは新型Pixelスマートフォンのマーケティングに全力を注ぎ、マーケティングの予算はSamsungのGalaxy Sシリーズに匹敵するという。今年夏にはPixelスマートフォン等を購入前に体験できる直営店をニューヨークにオープンするなどGoogleはハードウェア事業に本腰を入れるのかもしれない。