来年の夏から秋にかけて発売が予想されるGoogleのミドルレンジスマートフォン「Pixel 6a」のデザインが早くも明らかになったことで大きな注目を集めています。
例年に比べて関心が高まっている理由は独自チップGoogle Tensorの存在でしょう。
これまでPixel aシリーズは、チップセットのスペックを落としてコストを下げていたので、ミドルレンジ向けのSnapdragonやGoogle Tensor Liteなどの搭載も予想されましたが、最新情報によればPixel 6aはフラグシップモデルと同じGoogle Tensorを搭載するようです。
iPhone SE3の強力なライバルに?
9to5GoogleがGoogle純正のカメラアプリを解析したところPixel 6aのコードネームである”Bluejay”を発見し、標準レンズに12.2メガピクセルのIMX363センサーを採用することを確認したと報告しています。
IMX363センサーは、2018年に発売されたPixel 3からPixel 5aまでのPixelスマートフォンに搭載されていたイメージセンサーです。これまでのPixelスマートフォンは搭載するレンズの数や種類(望遠・超広角など)に違いはあったものの標準レンズの性能は同じでしたが、今回初めて大きな差別化を図ることになるようです。
新しいSamsungのGN1センサーを搭載したPixel 6シリーズでは、カメラの画素数が50メガピクセルまで大幅に向上。センサーサイズの大型化によってPixel 5に比べて150%も多くの光を取り込めるようになり、夜景や店内など暗所でも明るくノイズの少ない写真や映像の撮影が可能になりました。こういったカメラのビッグアップデートがPixel 6aには適用されません。
OnLeaksがTwitterに投稿したPixel 6|6 Pro|6aを並べた画像を確認すると、Pixel 6aのカメラユニットだけ明らかに小さいことがわかります。これが大型のイメージセンサーGN1ではなく、比較的小さいIMX363センサーを搭載することの裏付けのようにも見えます。
Just in case you were wondering how #Pixel6a stands next to #Pixel6 and #Pixel6Pro… pic.twitter.com/S9t8jiEjSX
— Steve H.McFly (@OnLeaks) November 21, 2021
Pixel 6aのカメラは2眼仕様で標準レンズのほかに超広角レンズも搭載するようです。超広角レンズ(IMX386)とフロントカメラ(IMX355)のセンサーはいずれもPixel 6と同じとのこと。
さて、最も関心の高いチップセットですが、ミドルレンジのSnapdragonを採用するという情報もあるなかで、Googleの純正アプリはフラグシップモデルのPixel 6シリーズと同じGoogle Tensor GS101チップがPixel 6aにも搭載されると示しています。
Pixel 5のSnapdragon 765 5Gに比べて、CPUの性能が最大80%向上、GPU性能も最大370%向上するだけでなく、優れた機械学習の処理能力によって、写真に写り込んだ不要なものを除去できる「消しゴムマジック」や人物の肌の色を正確に表現する「リアルトーン」、広角レンズと超広角レンズで撮影した画像を合成することで顔のブレを補正する「Face Unblur」、動いている被写体に躍動感をプラスする「モーションモード」など強力なカメラ機能に対応します。
さらに、音声からテキストへの変換や正確な音声字幕の表示、動画視聴中のリアルタイム翻訳、日本語でも文字起こしが可能な録音アプリ「レコーダー」といった魅力的な機能にも対応することになります。Titan M2チップによる5年間のセキュリティアップデートも期待できそうです。
#Pixel6 レコーダーのリアルタイム文字起こし便利すぎる… pic.twitter.com/gMxqBBf7KE
— Yusuke Sakakura🍎携帯総合研究所 (@xeno_twit) November 4, 2021
廉価版にあたるPixel aシリーズに、フラグシップモデルと同じチップセットが搭載されればシリーズ初です。AppleのiPhone SEシリーズと同じ戦略で、価格次第では来年春に発売が噂されている新型モデル(仮称:iPhone SE3)のライバルになるかもしれません。
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