アップルvsサムスンのiPhone訴訟、損害賠償額674億円の支払いで合意
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

アップルが「自社の製品をそのまま模倣した」としてサムスン電子を特許・商標侵害で訴訟を起こしたのはもう4年も前のこと。
訴訟の新たな動きとして、サムスンがアップルに674億円を支払うことで両社が合意したと報じられています。
約4年続くアップルvsサムスンのiPhone訴訟が終結か
FOSS PATENTSは、サムスン側からの声明として、サムスンが5億4800万ドル(約674億円)をアップルに支払うことで両社が合意し、カリフォルニア州 北部地区連邦地方裁判所に合意文書を提出したと報じています。
But on Thursday afternoon local California time, Apple and Samsung filed a joint case management statement with the United States District Court for the Northern District of California, in which Samsung says it has “has made arrangements to complete payment to Apple.”
It is now waiting for Apple’s original invoice, and if that payment arrives before the weekend by Korean time, it will send $548 million to Apple by December 14.
訴訟の始まりは2011年4月。アップルは、サムスンがiPhoneの特許を無断で盗用したとして訴訟を起こしました。
2014年には、9億3000万ドルの損害賠償をサムスンに命じた一方で、サムスンが侵害特許が同社の製品の販売台数を押し上げたという確証はないとしてアップルが求めていた販売差し止めは認められませんでした。
今年8月の判決では、一部の商標侵害が認められないと判断されたことで賠償額は5億4800万ドルまで縮小されたものの、サムスンは異議を申し立て今後も裁判を継続する意志を見せていましたが、合意に至ったというのが今回の報道です。
なお、サムスンはアップルが侵害と主張した特許・商標が無効と判断された場合は、支払った賠償金の一部または全額の変換を受ける権利を保留すると主張する一方でアップルはこの権利を拒否したとのこと。
2014年にアップルとサムスンは訴訟の取り下げで合意していますが、米国は対象外となっています。