たびたび噂されている顔認証Face IDの画面内蔵は、昨年実現するとも報じられていましたが、結局のところは実現しませんでした。
最新の情報では2024年発売のiPhone 16 Proにて実現し、現在2つある黒塗りのエリアはフロントカメラを残したパンチホールのみになると報じられています。
いずれはすべての黒塗りエリアがなくなる?
The Elecによると、Appleが今年発売するiPhone 15シリーズで現在はProモデルのみに限定されているダイナミックアイランドを全機種に拡大し、来年発売するiPhone 16シリーズのProモデルではFace IDを画面に内蔵する“Under Panel Face ID”の採用が予想されるとのこと。
Face IDが画面に内蔵されると、iPhone 14 Proで見られる横長のカットアウトが画面化されて顔認証が必要な時だけ姿を現すことになります。
なお、不要なときにカメラを隠す技術はSamsungの折りたたみスマートフォンGalaxy Z Foldで既に実現されています。
2021年発売のGalaxy Z Fold3では、画素が粗いとして指摘されていましたが、最新のFold4ではピクセルの解像度を上げたことでより自然な見た目になっています。2年後はもっと良くなっているでしょう。
これまで要らないものとされていた黒塗りのエリアとソフトウェアを融合した画期的なダイナミックアイランドがどうなるかのか気になるところですが、iPhone 16 Proで黒塗りのエリアが減るもののパンチホールが残るのであれば、ダイナミックアイランドを廃止する理由は特にありません。
ただ、Patently Appleが予想するように、Face IDが画面内蔵化された後、フロントカメラも同じように内蔵化された時には役割を終えるでしょう。
指紋認証Touch IDはいずれ廃止か
まだマスクが手放せない日本ではTouch IDの復活と画面内蔵化を願う声も多いですが、BloombergのMark GurmanはすべてのデバイスにFace IDを搭載することがAppleの最終目標であり、数年以内にFace IDを搭載したMacが登場し最終的にはiPhoneもiPadもFace IDに完全移行すると予想しています。
Face IDへの移行が最も進んでいる製品はiPhoneで、手ごろな価格のiPhone SEのみTouch IDを残しています。そのiPhone SEも次の世代でFace IDに移行することが予想されていましたが、販売不振を理由に最近になって開発が中止になったと報告されています。
幸いにもiPhone SEは昨年アップデートモデルが出たばかりで、少なくとも数年間は販売が続くものの、将来的には販売終了およびiPhone SEが廃止となり、実質的なFace IDへの完全移行になる可能性も考えられます。