できない?iPadとMacのユニバーサルコントロールの設定方法と使い方まとめ
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

Appleが3月に公開したiPadOS 15.4とmacOS Monterey 12.3にて、待望の新機能「ユニバーサルコントロール」を追加しました。
Macに接続しているキーボードとマウスでiPadを操作できるほか、iPadのMagic Keyboardに付いているトラックパッドやキーボードを使ってMacを操作することも可能です。
ユニバーサルコントロールの使い方はとても簡単、なはずですがベータ版ということもあって、自分のMacとiPadでは設定がうまくいかず動作しませんでした。対処方法をいくつか発見したので紹介しましょう。この記事ではユニバーサルコントロールの機能内容や設定方法、使い方をまとめています。
ユニバーサルコントロールとは?

ユニバーサルコントロールは、1つのキーボードやマウス、トラックパッドを使ってMacとiPadを操作したり、デバイス間で写真をコピーできる機能です。
ミラーリングやMacの作業領域を拡張できるサイドカーと違って、ユニバーサルコントロールは入力デバイスをMacとiPadで共有するだけなので、iPadのディスプレイではiPadOSのアプリケーションを、MacのディスプレイではmacOSのアプリケーションが動作します。
ユニバーサルコントロールのメリットは、マウスやキーボードからできるだけ手を離さずに作業できることと、デバイスごとにマウスやキーボードを用意する必要がないことです。iPadで快適な文字入力ができる「Magic Keyboard」は34,980円以上しますが、ユニバーサルキーボードを利用すれば、1万円以下の安いスタンドカバー「Smart Folio」で快適なタイピングが可能。
なお、ユニバーサルコントロールを利用するには、同じアカウントでiCloudにログインしているMacとiPadを近くに置く必要があります。1台のマウス、キーボード、トラックパッドで操作できるのは最大3台まで。
Macの画面をそのままiPadに映し出す「ミラーリング」やiPadをサブディスプレイとして使用してMacの作業スペースを拡大する「拡張」機能を利用できるサイドカーとの併用も可能です。
ユニバーサルコントロールの対応機種

ユニバーサルコントロールを利用するには、MacをmacOS Monterey 12.3以降に、iPadをiPadOS 15.4以降にアップデートする必要があります。
すべてのMacとiPadで利用できるわけではなく以下の対応機種が必要です。
- 2016年以降に発売されたMacBook
- 2016年以降に発売されたMacBook Pro
- 2018年以降に発売されたMacBook Air
- 2018年以降に発売されたMac mini
- 2017年以降に発売されたiMacとiMac(Retina 5K、27インチ、2015年後期モデル)
- iMac Pro
- 2019年以降に発売されたMac Pro
- Mac Studio
- すべてのiPad Pro
- 第6世代以降のiPad
- 第3世代以降のiPad Air
- 第5世代以降のiPad mini
ユニバーサルコントロールの使い方と設定方法
システム設定から開始する
- 画面左上のAppleアイコンをクリックして「システム設定...」をクリックします
- 左側のメニューから「ディスプレイ」を選択します
- 「+」ボタンをクリックしてiPadを追加します
- “キーボードとマウスをリンク”に表示されているiPadをクリックします
- Macのトラックパッドまたはマウスを使ってカーソルを画面左右どちら端を超えるほど移動すると、iPadにカーソルが移動して操作できます
コントロールセンターから開始する
- 画面右上のコントロールセンターをクリックして「ディスプレイ」に進みます
- “キーボードとマウスをリンク”に表示されているiPadをクリックします
- Macのトラックパッドまたはマウスを使ってカーソルを画面左右どちら端を超えるほど移動すると、iPadにカーソルが移動して操作できます
ユニバーサルコントロールでMacとiPadの場所を変更する
初期状態ではMacが左、iPadが右に設定されていますが、以下の手順で場所を入れ替えることも可能です。
- 画面左上のAppleアイコンをクリックして「システム設定...」をクリックします
- 左側のメニューから「ディスプレイ」を選択します
- 「配置...」をクリックして配置を調整します
- プレビューが表示されたらトラックパッドやマウスを使って配置を入れ替えます
ユニバーサルコントロールが使えない時の対処方法
iPadとMacの距離を近づける
ユニバーサルコントロールを使用するには、互いに10メートル以内に設置する必要があります。隣の部屋にあるMacまたはiPadと接続する場合など、壁を挟むと距離が縮まる可能性があります。できるだけ近くに設置しましょう。
Bluetooth、Wi-Fi、Handoffをオンにする
ユニバーサルコントロールの利用には、設定画面やコントロールセンターからBluetooth、Wi-Fi、Handoffをオンにする必要があります。Handoffをオンにする方法は以下のとおりです。
- 設定画面から「AirPlayとHandoff」に進む
- 「Handoff」のスイッチをオンにする
- 画面左上のAppleアイコンをクリックして「システム環境設定」を選択
- 「一般」に進んで「このMacとiCloudデバイス間のHandoffを許可」にチェックを入れる
インターネット共有(テザリング)をオフにする
インターネット共有(テザリング)がオンになっていると、ユニバーサルコントロールは利用できません。以下の手順でオフにしましょう。
- 設定画面から「インターネット共有」に進む
- 「ほかの人の接続を許可」のスイッチをオフにする
- 画面右上のWi-Fiアイコンをクリックする
- インターネット共有以外のWi-Fiを選択する
iPadのスリープ→画面ロック解除
iPadの電源ボタン、サイドキーを一度押してスリープ状態にしてからロックを解除すると、ユニバーサルコントロールが利用できる場合があります。
Macを再起動する
Macを再起動すると、ユニバーサルコントロールが利用できる場合があります。
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