Google Pixel 10 シリーズ、物理SIMカード廃止?eSIMのみ、米国版で
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。
Googleが8月21日に発表するPixel 10シリーズでは、SIMカードを廃止し、eSIMのみを搭載する可能性があります。
eSIMは、セットアップを誤ると通信できなくなったり、再発行の本人認証が手間だったり、旧機種から転送できなかったり、物理的なSIMカードのようにただ差し替えるだけで使うことはできません。
Googleとキャリアは、そうしたeSIMの課題を年々改善しており、ついにSIMカードを廃止する準備が整ったのかもしれません。
Evan Blassの報告によると、米国版のPixel 10 / 10 Pro / 10 Pro XLは物理SIMカードに対応せず、代わりに2つのeSIMスロットに対応するとのこと。
これまでもGoogle Pixelは、複数のeSIMを保存することができ、設定画面から最大2つまでeSIMをアクティブにすることができました。
SIMとeSIM、eSIMとeSIMといった自由な組み合わせが可能でしたが、Pixel 10シリーズでは、折りたたみスマートフォンをのぞいてeSIMしか利用できなくなる可能性があります。
Googleは年々、eSIMの機能を拡充しています。
Pixel 8シリーズでは、セットアップ時に限定したeSIM転送に対応し、この機能をAndroid全体に拡張。
セットアップ時に加えて、設定画面からも転送できるようになりました。eSIMオンリーの機種に買い替えても困らないように、物理的なSIMカードをeSIMに変換することもできます(いずれもキャリア側の対応が必要)
一方、これまでにリークされた実機やレンダリング画像では、SIMカードトレイが確認されています。Evan Blassは自らがリーカーでありながら、他人から得た情報を伝えているのも気になるところ。
リーカーの元にリーク情報が集まるのは不思議ではありませんが、同氏はこれはまでそうした情報の伝え方をしていなかったと思います。
いずれにしても、日本で販売されるGoogle Pixelについては影響がなさそうです。
なお、Appleは2022年9月に発売したiPhone 14シリーズで米国版限定で廃止しています。
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