JASRACなど著作権者側の87団体が文化の重要性を訴え、私的録音録画補償金制度の堅持を求める運動「Culture First」の理念とロゴを発表しました。
これに伴って、権利者側は「iPodなど携帯オーディオ、PC、携帯電話、カーナビ、Blu-ray Disc、HD DVD、HDDなどを補償金の対象にすべき」と訴えていくそうです。
携帯電話がまたさらに値上げ?
私的録音録画補償金制度とは、本来は私的使用を目的とした個人、または家庭内での複製については著作権法でも認められますが、デジタル方式で録音、録画する場合に於いては、一定の割合で補償金を徴収し、著作権権利者への利益還元を図ろうとするものです。
MDやCD-R、DVD-Rなどのデジタルメディア、機器には、補償金が販売価格に上乗せされていますが、購入時に無自覚のうちに支払っていることがほとんどでしょう。(Wikipedia)
今、この制度の改正を行うために著作権者団体が色々と動いてるわけですが、ITmediaによると今回「iPodなど携帯オーディオ、PC、携帯電話、カーナビ、Blu-ray Disc、HD DVD、HDDなどを補償金の対象にすべき」と訴えました。
携帯オーディオ、パソコン、携帯電話さらにはカーナビにもなんて本当に正気なんでしょうか?保護に重きを置きすぎてこれから生まれて来る産物や経済に対しての気遣いがなさすぎではないでしょうか?
携帯オーディオは音楽を聴く機器であるため、権利者が管理している音楽をそれに落とさないなんてことはないと思うんですが、パソコンやカーナビ、携帯電話なんて音楽や動画を見ない人もまだまだいます。使用しない人がいるのに課金の対象にするなんておかしくないですか?HDDなんてパソコンなどの他機器が無ければ何もできない機器ですよ?例えるならば「時計の長針と短針、秒針それぞれに課金して時計にも課金しよう!」ってなもんです。
それにCDを買う時に保証金を払い、パソコンに取り込むためパソコンを買う時に保証金を払い、iPodに曲を入れたいからiPodを買う時に保証金を払い、カーナビや携帯電話で音楽を聴きたいからカーナビを買う時に保証金を払いって何回保証金を払えばいいんでしょうか?保証金の額は決して高くはありません。しかし、これだけ重複してしまうと結構な額になります。
それに、これだけの保証金を支払ってるにも関わらず「コピーワンス」などの規制がまだまだ存在します。
「文化が経済至上主義の犠牲になっている」というコメントが権利者側から出るなんて驚きですね。犠牲にしてるのはどちらなのかもう一度良く考えましょう。「受け取る補償金の額が激減し、権利者の保護レベルが急激に低下した。危機的状況にある」というコメントもCD等がこれだけ売れなくなったんだから保証金の額が激減するのは当たり前でしょう。3000枚売れただけでオリコン15位~20位にランクされる時代になったんですから。
「受け取る補償金の額が激減し、権利者の保護レベルが急激に低下した。危機的状況にある」この発言ですが、CDの売り上げが激減したこと照らし合わせると「(CDが前より売れなくなったため)受け取る補償金の額が激減し、権利者の保護レベルが(創作力も)急激に低下した。(権利者団体が)危機的状況にある」ということになります。
今回の発表は墓穴を掘りすぎてなんかまともに聞けませんね^^;
違法着うたのダウンロードも違法化へ。
http://mobilelaby.com/blog-entry-1133.html