PC向けのwebブラウザであるFirefoxを開発しているMozillaがケータイ向けとなる「Fennec」の概要をついに明らかにしました。
現在はアルファ版としてNokiaのスマートフォンである「N810」だけに提供されており、情報が明らかとなっていませんでした。
アドオン機能ももちろん搭載!
モバイル向けFirefox「Fennec」の概要を明らかに
現在アルファ版としてリリースされている「Fennec」は、レンダリングやJavaScriptのエンジンをFirefox3.0をベースとしており、正式版としてはFirefox 3.1をベースにリリースされるとのこと。気になるリリース時期は2009年第1四半期(2009年4月~6月)としています。
また、アルファ版のリリースは現在「N810」向けにしか行われていませんが、年末から2009年初頭にWindows Mobile向けにも行われる予定。
「Fennec」の特徴としては、ケータイの小さなディスプレイとキーボードを最大限に活かしていることにあり、webブラウジングでは、URLバーやコントロールバーが非表示になりディスプレイ全体にwebコンテンツを表示するようです。
このようにケータイ向けに最適化されていながら、Firefoxの最大の特徴であり導入する利点でもあるアドオン機能やケータイに搭載されているカメラやGPSなどの位置情報、通話機能などとの連携にも対応しています。
アドオン機能は現在あるものとしては、入力したURLを正規化する「URL Fixer」とURLバーからTwitterに直接投稿できる「TwitterBar」の2つのアドオンがあるようです。
「モバイル版であっても、機能は妥協しない。Fennecはランタイムやウィジェット、Ajaxにも対応する」とFennecの担当者がコメントするように、Firefox同様多機能なwebブラウザとなりそうです。
また、複数のプラットフォームに対応するとしており考えられるのはWindows MobileやAndroid、iPhone、LiMo、Symbianですが、iPhoneについてはSDKの問題でリリースするのは難しいとのこと。
Fennecの提供方法については、端末のプリインストールやキャリアへの提供、ダウンロード型の3つを考えているようです。
Windows MobileやiPhoneを含め、ケータイ向けのwebブラウザとして携帯電話にもスマートフォンにも対応しており、その上で動作や操作性を考えると完璧なものは存在しないわけですが、「Fennec」がその存在になれるのか注目したいですね。
アドオンへの対応やカメラやGPSなどの連携機能、ウィジェット、ランタイム、Ajaxなどのサポートを考えれば機能面では問題ありませんが、ケータイ向けのwebブラウザとして一番重要となる操作性が問題かと。
多機能な上に起動がもたつく事は容易に想像することができます。しかしながら、Firefox同様、一度立ち上げてしまえばサクサクwebブラウジングを行えてしまう仕様にまとめ上げてしまうことができたなら、まだ存在しない携帯電話やスマートフォン向けの最高のwebブラウザになれるかもしれませんね。
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